長編映画デビュー~ライカ時代
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「ヘンリー・セリック」の記事における「長編映画デビュー~ライカ時代」の解説
MTVの映像コンテストで絶賛され賞を獲得した『Slow Bob in the Lower Dimensions』というアニメシリーズのための6分間のパイロット版を、大学とディズニー時代の知人であり映画監督のティム・バートンに注目されたことから、セリックは1993年、バートンの製作の元『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』で長編映画監督デビューに至る。この作品は、アメリカの大手映画スタジオが初めて手掛けた長編ストップモーション映画でもある。 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は封切りと同時に絶賛され、カルト映画として不動の地位を確立したのみならず、第66回アカデミー賞において視覚効果賞にノミネートされ、『ライオン・キング』を抑え国際アニメーション映画協会の賞に輝いた。 1996年、セリックは次なる長編映画『ジャイアント・ピーチ』を発表。ロアルド・ダール原作の児童文学を、実写とストップモーションを融合して描いたこの意欲作は、タイム誌のリチャード・シッケルら批評家から「原作以上」との賛辞とともに歓迎され、1997年のアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞を受賞した。 しかし2001年、続く長編第三作『モンキーボーン』では、同様に実写とアニメの融合を試みるも、興行・評価ともに惨敗を喫することとなった。 2004年にウェス・アンダーソン監督の映画『ライフ・アクアティック』におけるアニメーション・パートを手がけた後、セリックはオレゴン州ポートランドを拠点とするアニメーション・スタジオ、ライカに監督及びスーパーバイザーとして参加。セリックはそこで、キャンドルウィック社の児童文学に基づき、初のCG作品となる短編『Moongirl』を監督し、賞に輝く。 2009年、ライカでの初長編となった『コララインとボタンの魔女』は、数々の文学賞に輝くイギリスのSF・ファンタジー作家ニール・ゲイマンの原作による、ストップモーションを用いたアニメーション映画としては史上初となる3D映画として公開された。批評家からも概ね好評を博し、第82回アカデミー賞、第63回英国アカデミー賞、第67回ゴールデングローブ賞の長編アニメ映画部門の候補となった。
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