長坂駅周辺の都市計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 07:57 UTC 版)
長坂駅の建設が進行していたとき、長坂上条区では開業によって駅前に人戸が集住し、商業が発展することを見通して共有地の有効利用を進めていた。駅前から道路を設け、一戸分の区画を道路の東側は間口4間半奥行15間、西側は間口4間半奥行10間として移住希望者に貸し付けた。貸し付けにあたり設けられた「土地貸付並移住者取扱規定」には、移住申し込みは転籍者を優先する・移住者は村社崇敬の意志として一円以上を奉納するなどの内容が定められた。同時に制定された「管理人職務規定」では、長坂上条区の管理人が借地人からは毎月借地料を徴収して、その70%を共有金・30%を停車場発展策の経費として保管することを定めたのをはじめ、「共有物件分割規定」の制定も行われるなど計画的なまちづくりが行われた。委員会による基本的構想は 長坂駅を八ヶ岳南麓の木材・薪炭・繭・農畜産物の一大集散地とする 駅前甲府方の運輸関連業者の区域には幅7m・松本方の商店街区域には幅8m・延長700mの道路をつくる 住民から共益費を集め、共有金と停車場発展策の経費とする の3点だった。駅広場から本通りまでの道路は幅15mが確保されたほか、運輸関連業者の区域には道路の両側に間口7m・奥行15~22mの敷地49区画と駅構内への貨物搬入路が設けられた。商店街区域の8m幅の道路は、県道昇格の際に当時の県道規格基準に合わせて6m幅に削られ、現在に至っている。残地となった2m分の用地は、道路側溝整備の際に売却され、整備経費に充てたといわれている。
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