長城の規模
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 09:27 UTC 版)
ハドリアヌスの長城は、長さは約117.5km にも及び、城壁の厚さは、その壁の材質に依ったとされる。(場所により城壁の材質は異なった。)アーシング川東部の城壁は四角に成形された石材により構築されており、壁の幅は約3m、高さは約5mから6mに及んだ。それに対して、アーシング川西部の城壁は、芝や土を固めてできた材質のものであり、幅は6m、高さは3.5mほどであった。この芝壁はのちに建て替えられ、石の壁に換えられた。なお、これらの寸法は城壁のみのものであり、堀や犬走りなどといった付随施設は含まない。長城の中央付近は、3mほどの基盤の上に約2.4mほどの厚さのある壁が聳え立っていたとされ、この一部は現在に至るまで残っている。長城のすぐ南側には堀が掘られ、壁と並行に並ぶ2つの土塁に挟まれるような形で構築された。この堀はVallumと呼ばれるものであり、このラテン語が英語におけるwallの語源になったとされている。このVallumは長城より保存状態が良く現在でも多くの地点で残っている。(城壁は、これまでに多くの石が盗まれてしまっている。)
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