銃火器輸出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/28 15:43 UTC 版)
これまで国家の事業として輸出していた銃火器を、商社の形態をとって統括して行っている。 初期から扱っていたのは56式自動歩槍、54式手槍等の旧ソビエト連邦で開発され、中国国内の工廠で生産していた銃火器や戦車である。 近年では中国南方工業集団傘下の企業で新たに設計製造された銃器をヨーロッパ等の銃器見本市に積極的に出展している。 中国は中ソ対立以降、ライセンスが失効してからも旧ソ連が開発した兵器の生産を継続し、ノリンコもこれらの兵器の輸出をソ連の許可なく行っていたため、それが南米のゲリラやアフリカの民兵組織に渡り紛争を引き起こしていると、しばしば非難されてきた。AKシリーズの設計主であるカラシニコフや設計元のイズマッシュ社(旧イジェフスク造兵廠)などが不快感を表す発言をしている。 しかし81式自動歩槍のセールスが好調なため、56式の売り上げは減っている。また、アメリカの自動小銃であるM16やM4カービンのコピー品であるCQ 311シリーズも輸出している。 テロリストの象徴といえばAK-47であるが、近年ではハマースを初めとするイスラム過激派テロリストの自爆予告映像や軍事訓練映像、組織のロゴなどでM16が映っているケースも増えてきた。これは、ノリンコが輸出するM16のコピー品「CQ」か、CQを更にコピーしたイラン、もしくはスーダンのアサルトライフルではないかと考えられる。
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