鉄鋼館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 00:52 UTC 版)
日本鉄鋼連盟が出展したパビリオンである。テーマは「鉄の歌」。多くのパビリオンとは異なり、恒久利用を想定して建設された。ホワイエにはフーコーの振り子を模したペンジュラムや、後述する楽器彫刻が展示されていた。施設の中心は音楽堂のスペース・シアターであり、武満徹をプロデューサーに迎え、特殊スピーカーを用いた録音音源の放送や後述の楽器彫刻による演奏などが行われた。 万博閉幕後、鉄鋼館は「将来の芸術センターのコアとして利用する」と定められた。続く1980年3月の「万博記念公園第2次整備計画」においては、国立産業技術史博物館を構成する「宇宙映像館」として活用することが想定されたが、そのいずれも実現されることはなかった。一度は撤去も検討され、2006年7月に策定された「万博記念公園将来ビジョン」において万博記念館として活用されることが決まり、2010年3月にようやく陽の目を見た。一方、国立産業技術史博物館に展示予定の資料約2万3000点が屋内に保管されていたが、2009年にその大部分が廃棄処分された。
※この「鉄鋼館」の解説は、「EXPO'70パビリオン」の解説の一部です。
「鉄鋼館」を含む「EXPO'70パビリオン」の記事については、「EXPO'70パビリオン」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から鉄鋼館を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 鉄鋼館のページへのリンク