鉄郎との関係の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 23:54 UTC 版)
「車掌 (銀河鉄道999)」の記事における「鉄郎との関係の変化」の解説
物語初期の頃は銀河鉄道規則に基づいて行動し、無断で乗ってきたり、途中で引き返そうとして暴れだす乗客を有無を言わさず外の宇宙空間へ放り出す冷酷さを示すこともあった。TV版ではこうした描写が一部カットされている。また、ガラスの体を持つ999号のウェイトレス・クレアの体がバラバラになった時には、規則に従ってその欠片を宇宙へ播いたりしていた。 しかし、『999』作中での旅を通じてその性格は変化していき、物語の中盤以降は鉄郎やメーテルと乗務員・乗客という関係以上の親交を深めていくことになる。「好奇心という名の星」で、惑星「好奇心」を支配するコンピューター達により殺されそうになったところを鉄郎に助けられた際には、車掌は鉄郎に恩義を感じてフルーツの盛り合わせを差し出している。「C62の反乱」(TV版では69話)で999号が途中停車した際には、鉄郎らと一緒にレクリエーションを楽しんでいる。またこの頃になると、銀河鉄道規則よりも鉄郎らの安否を気遣う様子が見て取れるようになり、彼らを助けるために999号と少々強引な手段で交渉したり、規則を破ってまで鉄郎を助けに行くようにもなった。初期の頃は鉄郎らを「お客さん」と呼ぶことがあったが、のちに「鉄郎さん」「メーテルさん」と呼ぶようになる。車掌の態度に変化が見られるようになるのは前述の「好奇心という名の星」であり、その前の「化石の戦士」ではパスをなくした鉄郎に対し、事務的な態度で彼の乗車を拒否している。だがTVアニメ版においては、「好奇心という名の星」の映像化が68話と後回しとなった結果、第13話「化石の戦士・後編」でパスを奪われた鉄郎に対して「記憶より消去願います」と釘を刺しつつ安否を気遣う様子が初めて描かれており、原作での対応と異なる。 劇場版第1作ではあまり前面には出ず、せいぜい鉄郎に好意を抱くクレアを冷やかすぐらいで、鉄郎との親交を感じさせるシーンはほとんどなかった。だが、続編の第2作『さよなら銀河鉄道999』ではアンドロメダ編のストーリーの纏めとなること(と、それに由来して後述のTV版で尺に収まらなかった「正体」に関するシーンを収めるため)から、冒頭から鉄郎と馴染み深いやり取りがあり、若干のパラドックスとなっている。
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