鉄郎の人間性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 04:42 UTC 版)
「機械の体を貰って死んだ両親の分まで長生きする」という母との約束を果たそうとする彼の姿や、「他人のために力になりたい」という他者への思いやりは周囲の人間を動かし、彼を様々な窮地から救うこととなった。 TV版27話「雪の都の鬼子母神」では、貧民街の少女・ユキにビスケットの欠片を渡したことで鉄郎を丸焼きにして食べようとしたユキの母はそれを思い留まり、鉄郎を解放している。 「時間城の海賊」では、ニセハーロックの卑劣な罠にかかって時間の流れの中に落下したが、その部下であるレリューズは、鉄郎が男に捨てられた妹リューズを気遣っていたことなどから時間城に連れ戻し、最終的にニセハーロックを見限った。また自分の身を挺して鉄郎を助け、自身は粉々に砕け散ってしまった999号のウェイトレス・クレアの欠片を鉄郎が大切に持っていたことは、原作では大きな意味を持つこととなり、終着駅で鉄郎の危機を救うこととなった。プロメシュームの部下にしてクレアの母であるメノウは、そんな鉄郎を見て彼を惑星を支えるネジにすることを阻止、これにより鉄郎の「優しさ」に報いた。 この原作最終盤では、終着駅で先に待っていたメノウから、鉄郎に用意された機械の身体がネジであることを知らされ、車掌とともに驚愕の声を出すが、メーテルの責任が問われると言うと、悔しがりながらも、「どんな身体かなんて決まっていなかったのさ!」という趣旨の発言をしつつ、従う道を選ぶ。 一方、TV版では、原作・劇場版との最大の相違点としてネジの身体を強要されてはいない。112話『青春の幻影 さらば999 前編』では、原作のメノウに相当するナビゲーターとしてミライがつくが、普通に機械化人の暮らしぶりを紹介している。しかし鉄郎が機械の身体を拒否すると、惑星プロメシュームの官憲に「女王プロメシュームの御命令により貴様を逮捕する」と言われ拘束されるが、その場を立ち去りかけていたメーテルに「メーテル! これは君の命令でもあるのか!?」と問いただすも、答えられないメーテルに対し、官憲に連行されながら「汚いぞ! メーテル!!」と罵っている。
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