里山・自然観察地としての大仏山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 14:32 UTC 版)
「大仏山公園」の記事における「里山・自然観察地としての大仏山」の解説
大仏山公園とその周辺は、ため池、小川、田畑、雑木林など里山の生態系が残されており、カヤネズミ、メダカ、オオタカなどの生物が観察されている。開発前の大仏山はマツやヤシャブシを主体とする雑木林であった。地質は西南日本内帯、領家変成帯の花崗岩類を基盤とし、大仏山は新第三紀に属する残丘である。最上部にはチャートなどを含む更新世の段丘堆積物が堆積する。2004年(平成16年)度からNPO法人うにの郷クラブが伊勢参宮街道などの古道再生活動を展開し、2005年(平成17年)にはNPO法人大仏山自然クラブが希少植物の保全を県に要望した。当初、県から提案を受けた関係3市町は保全しても地域活性化にはならないとして消極的な対応を取ったが、2015年(平成27年)に「大仏山公園および周辺水田」の名称で重要里地里山に選定された。 一方、大仏山公園周辺は開発計画が頓挫して土地が長年放置された結果、不法投棄が目立ち、シイタケの原木とするために無断で木を伐採する者もいる。県は年1回投棄物の除去を行い、指定管理者制度導入後は指定管理者が処理している。付近には不法投棄をしないよう呼びかける看板が多く見られる。
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