酸と塩基の性質とは? わかりやすく解説

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酸と塩基の性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 20:36 UTC 版)

ブレンステッド-ローリーの酸塩基理論」の記事における「酸と塩基の性質」の解説

物質が酸として振る舞うプロトン供与し必然的に塩基プロトン受容するブレンステッド-ローリー概念は以下の反応定義することができる。 酸 + 塩基 共役塩基 + 共役酸 共役塩基プロトン失った後のイオンまたは分子で、共役酸塩基からプロトン受容した後の化学種である。反応前方にも後方にも進めることができ、その都度、酸はプロトン塩基供与する両性物質であり、酸としても塩基としても振る舞うことができる。酢酸では塩基として作用するCH 3 COOH   + H 2 O   ⇄   CH 3 COO −   + H 3 O + {\displaystyle {\ce {CH3COOH\ +H2O\ \rightleftarrows \ CH3COO^{-}\ +H3O+}}} 酢酸イオン CH 3 CO 2 − {\displaystyle {\ce {CH3CO2^-}}} は酢酸共役塩基で、ヒドロニウムイオン H 3 O + {\displaystyle {\ce {H3O^+}}} は水の共役酸である。 アンモニアではは酸として作用するH 2 O + NH 3 ↽ − − ⇀   OH − + NH 4 + {\displaystyle {\ce {{H2O}+NH3<=>\ {OH^{-}}+NH4^{+}}}} この反応ではH2OはNH3にプロトン供与している。水酸化物イオン水の共役塩基で、アンモニウムイオンアンモニア共役酸である。 塩酸のような強酸ではプロトンは完全に分離しており、酢酸のような弱酸では一部分のみが分離している。酸解離定数 pKa は酸の強弱定量的に表す指標一つである。 無機酸スルホン酸リン酸炭酸アミンカルバニオン1,3-ジケトンアセチルアセトンアセト酢酸エチルメルドラム酸)など、より広範囲物質ブレンステッド-ローリーの定義分類することができる。 塩基電子対供与体定義するルイス塩基は、電子対プロトン供与できるためブレンステッド塩基として作用できる。これは、ブレンステッド-ローリー概念水溶液限定されないことを意味するドナー溶媒 S はプロトン受容体として作用するAH + S :   ↽ − − ⇀   A − + SH + {\displaystyle {\ce {{AH}+S:\ <=>\ {A^{-}}+SH+}}} 酸塩基化学典型的に用いられるジメチルスルホキシド液体アンモニアなどのドナー溶媒は、酸素または窒素原子孤立電子対有しプロトン結合形成することができる。

※この「酸と塩基の性質」の解説は、「ブレンステッド-ローリーの酸塩基理論」の解説の一部です。
「酸と塩基の性質」を含む「ブレンステッド-ローリーの酸塩基理論」の記事については、「ブレンステッド-ローリーの酸塩基理論」の概要を参照ください。

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