酸としての反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 15:30 UTC 版)
塩基である炭酸カリウムと混合すると、中和により酢酸カリウムが生成する。これを単離し酢酸に溶かして加熱すると脱水して二酢酸カリウムとなり、200 °C 以上でさらに反応して無水酢酸と酢酸カリウムに分離する。 CH 3 COOH + K 2 CO 3 ⟶ CH 3 COOK + H 2 CO 3 {\displaystyle {\ce {CH3COOH + K2CO3 -> CH3COOK + H2CO3}}} CH 3 COOH + CH 3 COOK ⟶ ( CH 3 COO ) 2 KH + H 2 O {\displaystyle {\ce {CH3COOH + CH3COOK -> (CH3COO)2KH + H2O}}} ( CH 3 COO ) 2 KH ⟶ ( CH 3 CO ) 2 O + CH 3 COOK {\displaystyle {\ce {(CH3COO)2KH -> (CH3CO)2O + CH3COOK}}} 酢酸はアルミニウム、銅、銀、チタン、ジルコニウムを腐食しないので、これらの金属は酢酸の容器として利用できる。一方、鉛やステンレスは酢酸によって侵される。これらのうち鉛の場合は酢酸鉛となって鉛が大量に溶出してくる恐れがあり、これを摂取すると鉛中毒の原因となり得るため危険である。また、酢酸はマグネシウムと反応して水素と酢酸マグネシウムを生じる。 2 CH 3 COOH + Mg ⟶ ( CH 3 COO ) 2 Mg + H 2 {\displaystyle {\ce {2 CH3COOH\ + Mg -> (CH3COO)2Mg\ + H2}}}
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