選手登録及び大会前休養期間
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「2018 FIFAワールドカップ」の記事における「選手登録及び大会前休養期間」の解説
FIFA本部があるスイスの現地時間の2018年5月14日までに、出場する各サッカー協会は、FIFAの専用オンライン登録ページに選手名等を入力する形で、上限35名の予備登録リストを提出する。 サッカー日程の過密化で、けが人のリスクが増加しているため、各サッカー協会や各大陸連盟からの要望があり、前回の2014ブラジル大会より予備登録上限が5名増えた。なお、本登録の23名以上登録されていればよい。予備登録リストの公表は、各協会が判断する。スイス時間の同年5月28日から6月4日までの間に、予備登録した上限35名の中から本登録23名を選び、最終的な本登録リストをFIFAに提出する。本登録リストは各サッカー協会側で公表してよい。全32出場国の最終的な本登録リストはFIFA事務局(general secretariat)が作成し、6月4日に公表した(ロシアW杯2018全出場国本登録リスト)。本登録23名の内、GKは必ず3名登録しなければならない(本登録GK3名、GK除くフィールドプレーヤー20名計23名。ロシアW杯公式規則P24-P25の19 List of playersの4)。本登録の選手のみ本大会に出場できる。本登録後も、グループリーグ初戦開始24時間前までは、負傷などの正当な理由があれば、負傷等の該当選手の医師の詳細な診断書(但し、FIFA公用語4か国語である英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語のいずれかで書かれた診断書)をFIFA医療委員会に提出し、承認されれば、予備登録メンバーに限らず(予備登録メンバー外でも可能)、該当代表資格のある選手との入れ替えが可能である(大会公式規則P54-P56の43 Entry form及び44 List of players and accreditation)。 なお、GKとして本登録した選手はGKとしての出場しか認められない。実際に、2010南アフリカ大会で、北朝鮮が交代の選択肢を増やす為に、本来FWの金明元をGKとして本登録したが、これに対してFIFAは、金明元はGKとしての出場しか認めないと通告したことがある。 2018年5月20日が、UEFAチャンピオンズリーグ決勝を除く、本大会前のクラブチームの試合の最終期限日(但し、各国最上位の1部リーグのみが対象)で、5月21日 - 27日が、クラブに義務づけられる本大会に出場する選手の大会前休養期間である。休養期間の根拠規定は、大会公式規則P57の45 Rest period and preparation phase で、2017年5月9日のFIFA評議会で、休養期間からUEFAチャンピオンズリーグ決勝を除くことを決め、同年5月11日のFIFA総会で実際の休養期間を決定した。休養期間の設定は、過密日程の疲労で2002日韓大会で波乱が続出したことから、2006ドイツ大会以降継続して採用されている。
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