選手等の訴え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 14:37 UTC 版)
「日本ボクシングコミッション事件」の記事における「選手等の訴え」の解説
東京地裁平成28年1月27日判決(LEX/DB 25532816、D1-Law.com 29016420、Westlaw Japan 2016WLJPCA01276001) 事件番号と事件名:平成25年(ワ)第33319号 損害賠償等請求事件 裁判長:中吉徹郎 亀田興毅・和毅らがフリーライターに対し、ブログに虚偽内容の記事を掲載され名誉を毀損されたとして損害賠償などを求めて提訴した事件で、東京地裁は「ブログの内容は真実とは言えず、裏付け取材も十分と認められない」としてフリーライターに計300万円の支払いを命じた。この裁判で同フリーライターが明かした当該ブログ記事に関する取材活動によれば、B12は同フリーライターに対し、2013年9月2日午後4時50分、「今、明日使うグローブでモメてます」と記されたメールを送り、世界戦当日の3日午前10時35分に「早速大モメ」という内容のメールを送り、同日昼頃に1度めの電話をかけ、同日夜になって2度めの電話をかけ、虚偽情報を提供。B12と電話を替わったB10(同年7月より関西事務局主任)も同フリーライターに同趣旨の情報提供をしている。さらにB12は4日にも同フリーライターに電話をかけ、JBCに提出する報告書「IBF世界戦の当日計量会見後の出来事について」の概要を伝えた。この報告書には「暴力行為が行われました」などと記されていた。当該ブログ記事等のうち日付が最も古いものは9月4日付である。B12は5日午後5時20分、同フリーライターに「リリース用文書(IBF・亀田問題)」という書面を添付したメールを送り、変更する可能性はあるもののそのようなリリースをする予定であることを伝え、同フリーライターは6日午前11時35分に「まずは『何かあったのだけは事実』を表にして後戻りできなくしましょう!」などと書いたメールを返信するに至り、B12は同日午後2時51分の同フリーライターへのメールで同日予定されていたリリースが急遽中止になったと報告した。メディアに発表することが予定されていたという「リリース用文書(IBF・亀田問題)」の内容は、JBCが当事者から事情を聴取するというものに過ぎず、この間JBC内部で問題解決に向けた措置等がとられた様子はみられない。フリーライターは控訴せず、第一審判決が確定した。これを受けて亀田の代理人弁護士・北村晴男は2016年2月23日、JBCの体制について「公正・公平な組織運営が阻害されている」と批判し、同年1月14日にJBCと理事10名に対し上述の訴訟を起こしたことについて説明した。
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