連雀_(掛川市)とは? わかりやすく解説

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連雀 (掛川市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/13 21:12 UTC 版)

日本 > 静岡県 > 掛川市 > 連雀 (掛川市)
連雀
大字
連雀通(手前中央~奥右)と
連雀の街並み
(2019年10月撮影)
北緯34度46分22.76497秒 東経138度0分58.88002秒 / 北緯34.7729902694度 東経138.0163555611度 / 34.7729902694; 138.0163555611座標: 北緯34度46分22.76497秒 東経138度0分58.88002秒 / 北緯34.7729902694度 東経138.0163555611度 / 34.7729902694; 138.0163555611
日本
都道府県  静岡県
市町村 掛川市
人口情報(2024年3月末日[1]
 人口 128 人
 世帯数 57 世帯
郵便番号 436-0093
市外局番 0537(掛川MA
ナンバープレート 浜松
ウィキポータル 日本の町・字
ウィキポータル 静岡県
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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連雀(れんじゃく、英語: Renjaku)は、静岡県掛川市にある大字

地理

連雀の航空写真(2020年6月16日撮影)

静岡県掛川市の北部に位置する。合併前の旧掛川市においては南部に位置していた。東西に広がる長方形のような大字である。全域が平地であり商店が集積している。西から東に向かってかつての東海道が貫いており、現在は連雀商店街が広がっている[2]。東端で神代地川と接している。

近隣には大字の名称と集落の名称とが一致しない地が散見されるが、連雀においては大字としての住所表記は「連雀」[3]と記されるのに対し、集落としては他の大字とともに「町東部」[4]を構成している。なお、大字としての連雀に関する一帯には、掛川市の自治区である連雀区が置かれている[5]。連雀区は龍尾神社の氏子区域であり[6]掛川祭において「おいとこ」[7]や「吉原雀」[7]といった手踊りを披露することでも知られている。

河川

  • 神代地川

歴史

連雀と呼ばれている地は、もともとは遠江国佐野郡掛川宿の一部であった[8]。具体的には、掛川宿のうち連尺町が、のちの大字としての「連雀」と「城下」に該当する[9][† 1]。掛川宿は、山内氏領となったが[10]江戸時代に入ると掛川藩領となった[10]。連尺町と中町には本陣が置かれていた[10]。なお、連尺町は享保3年に新伝馬町に指定されている[10]明治元年には駿府藩領となり[10]、明治2年には静岡藩領となった[10]。この掛川宿の連尺町の一部が、のちの大字としての連雀に該当する[9]

町村制が施行された1889年(明治22年)に掛川宿は下俣町、十九首町、仁藤村の大部分、大池村の一部、葛川村の一部と合併することになり、掛川町が発足した。その後の度重なる市町村合併を経て、この地は掛川市の一部となった。

地名の由来

掛川宿の連尺町は、連尺を背負って行商する商人の座として連尺座が開設されていたことから[9]、それに因んで「連尺町」[9]と呼ばれるようになった。なお、掛川宿の連尺町は、もともと「連尺町」[9]と表記されており、時に「連着町」[9]と表記されることもあった。しかし、明治以降は「連雀町」[9]と表記されるようになった。

沿革

城下町風の外観をみせる島田掛川信用金庫連雀支店(2019年10月21日撮影)
  • 1871年 - 佐野郡静岡県に移管。
  • 1871年 - 佐野郡が浜松県に移管。
  • 1876年 - 佐野郡が静岡県に移管。
  • 1889年 - 静岡県佐野郡掛川宿、下俣町、十九首町、仁藤村の大部分、大池村の一部、葛川村の一部が合併して掛川町を設置。
  • 1896年 - 静岡県佐野郡、城東郡が合併して小笠郡を設置。
  • 1954年 - 静岡県小笠郡掛川町が曽我村東山口村を編入して掛川市を設置。

世帯数と人口

2024年(令和6年)3月末日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

大字 世帯数 人口
連雀 57世帯 128人

事業所

2021年(令和3年)現在の事業所数と従業員数は以下の通りである[11]

大字 事業所数 従業員数
連雀 52事業所 208人

小・中学校の学区

公立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[12][† 2]

自治区 小学校 中学校
連雀区 掛川市立第一小学校 掛川市立東中学校

交通

バス

  • しずてつ掛川大東浜岡線 - 連雀停留所
  • 掛川バスサービス市街地循環線 - 連雀停留所
  • 掛川バスサービス粟本線 - 連雀停留所
  • 掛川バスサービス居尻線 - 連雀停留所
  • 掛川バスサービス桜木線 - 連雀停留所
  • 掛川バスサービス倉真線 - 連雀停留所
  • 掛川バスサービス東山線 - 連雀停留所

道路

施設

連雀通(手前左~奥中央)と連雀の街並み(左)(2019年10月撮影)

その他

郵便

警察

警察の管轄区域は以下の通りである[18]

番地 警察署 交番・駐在所
全域 掛川警察署 掛川駅前交番

消防

消防の管轄区域は以下の通りである[19]

番地 消防署・分署 消防団分団
全域 中央消防署 掛川分団

自衛隊

陸上自衛隊の管轄区域は以下の通りである[20]

番地 方面隊 師団・旅団 部隊
全域 東部方面隊 第一師団 第三十四普通科連隊

脚注

註釈

  1. ^ DIGITALIO・C-POTのウェブページのtitleタグには「れんじやくちよう」[9]と表記されているが、本文の遠江国佐野郡掛川宿連尺町に関する記述においては「れんじゃくまち」[9]と表記されている。
  2. ^ 静岡県掛川市のうち旧掛川市においては、自治区ごとに小・中学校の学区が定められている[12]

出典

  1. ^ a b 令和6年3月末日現在掛川市人口・世帯数』8頁。
  2. ^ 静岡県掛川市著『掛川市中心市街地活性化基本計画』2015年4月、70頁。
  3. ^ a b 「ラ行」『郵便番号 4360093 の検索結果 - 日本郵便日本郵便
  4. ^ 「地図表示」『町東部 (2221301012) | 農業集落境界データセット情報・システム研究機構データサイエンス共同利用基盤施設人文学オープンデータ共同利用センター
  5. ^ 「地区・自治区・小区――掛川区域」『地区・自治区・小区 掛川区域 - 掛川市掛川市役所、2020年4月8日。
  6. ^ 掛川市著『掛川市歴史的風致維持向上計画』2018年1月、78頁。
  7. ^ a b 掛川市著『掛川市歴史的風致維持向上計画』2018年1月、98頁。
  8. ^ 平凡社稿「掛川宿」『掛川宿(かけがわしゆく)とは? 意味や使い方 - コトバンクDIGITALIO・C-POT。
  9. ^ a b c d e f g h i 「連尺町」『連尺町(れんじやくちよう)とは? 意味や使い方 - コトバンクDIGITALIO・C-POT。
  10. ^ a b c d e f KADOKAWA稿「掛川宿(近世)」『解説ページ』エア。
  11. ^ 「経済センサス‐活動調査/令和3年経済センサス‐活動調査/事業所に関する集計――産業横断的集計――事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)」『経済センサス‐活動調査 22 静岡県 31 経営組織(2区分)、産業(中分類)別全事業所数及び男女別従業者数-市区町村、町丁・大字 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口統計センター
  12. ^ a b 「掛川市内小・中学校通学区一覧」『掛川市内小・中学校通学区一覧 - 掛川市掛川市役所、2025年4月1日。
  13. ^ 「連雀ニューセンター2階」『連雀ニューセンター 2階 - 掛川市家庭の避難計画』掛川市危機管理課。
  14. ^ 「掛川キャンパス――アクセス情報」『静岡県の通信制高校(単位制)なら第一学院高等学校 | 掛川キャンパス第一学院高等学校
  15. ^ 「疋田医院」『疋田医院 - 子育て総合案内サイト「かけっこ」』掛川市役所こども政策課。
  16. ^ 「連雀支店」『連雀支店|島田掛川信用金庫島田掛川信用金庫
  17. ^ 「連雀商店街振興組合の情報」『連雀商店街振興組合の情報|国税庁法人番号公表サイト国税庁、2019年5月14日。
  18. ^ 「掛川駅前交番」『掛川駅前交番|静岡県警察』静岡県警察本部、2025年7月1日。
  19. ^ 掛川市消防本部編集『消防年報』令和2年版、掛川市消防本部、2021年4月、69頁。
  20. ^ 「第34普通科連隊」『陸上自衛隊 第1師団 第34普通科連隊第1師団

関連項目




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