浜川新田とは? わかりやすく解説

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浜川新田

読み方:ハマガワシンデン(hamagawashinden)

所在 静岡県掛川市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

〒437-1423  静岡県掛川市浜川新田

浜川新田

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/26 20:22 UTC 版)

日本 > 静岡県 > 掛川市 > 浜川新田
浜川新田
大字
浜川新田の航空写真
(2020年6月16日撮影)
北緯34度39分18.36284秒 東経138度3分11.05726秒 / 北緯34.6551007889度 東経138.0530714611度 / 34.6551007889; 138.0530714611座標: 北緯34度39分18.36284秒 東経138度3分11.05726秒 / 北緯34.6551007889度 東経138.0530714611度 / 34.6551007889; 138.0530714611
日本
都道府県  静岡県
市町村 掛川市
人口情報(2024年11月末日[1]
 人口 443 人
 世帯数 156 世帯
設置日 1889年
郵便番号 437-1423
市外局番 0537(掛川MA
ナンバープレート 浜松
ウィキポータル 日本の町・字
ウィキポータル 静岡県
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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浜川新田(はまがわしんでん、英語: Hamagawashinden)は、静岡県掛川市にある大字

地理

静岡県掛川市の南端に位置する。合併前の旧大東町においては南西端に位置していた。南北に細長い長方形のような形状の大字である。大字の全域が平地となっており、北には畑が広がっており人家も見受けられる。南は遠州灘に面しており、沿岸には海浜や砂防林が広がっている。

近隣には大字の名称と集落の名称とが一致しない地が散見されるが、浜川新田においては大字としての住所表記は「浜川新田」[2]と記され、集落としても同じく「浜川新田」と呼ばれている。なお、集落としての浜川新田は、掛川市の自治区である三浜区に属している[3]

海洋

歴史

浜川新田と呼ばれている地は、もともとは自然村である遠江国城東郡三俣村の一部であった[4]。その後、三俣村から浜川新田村が分離独立することになり[4][5][† 1][6]正保年間から元禄年間までの間に浜川新田村が成立した[6]。それ以来、浜川新田村は横須賀藩領となっていた[6]内山真龍の『遠江国風土記伝』によれば、浜川新田村の当時の石高は46石5斗6升であったとされている[5]。農業が盛んであり、五穀[6]、大根[6]、蔓菁根[6]、辛菜[6]、白瓜[6]、青瓜[6]、冬瓜[6]、西瓜[6]、茄子[6]、甘蔗[6]、木綿などが栽培されていた[6]。漁業も盛んであり、鯛[6]、鰹[6]、鰺[6]、鯖[6]、𬵆[6]、魳[6]、鰈[6]、鰶[6]、鰯などが水揚げされていた[6]。『角川日本地名大辞典』によれば、浜川新田村の鎮守社は近隣の三俣村に鎮座する鹿島大明神社とされており[6]、浜川新田村の檀那寺は近隣の横須賀町の善福寺や長園寺とされている[6]明治元年には駿府藩領となり[6]、明治2年には静岡藩領となった[6]。この浜川新田村が、のちの浜川新田に該当する[4]

町村制が施行された1889年(明治22年)に浜川新田村は浜野村や浜野新田村と合併することになり、三浜村が設置された。その際に従来の自然村は大字とされることになり、三浜村の大字として浜川新田が設置された[6][7]。その後の度重なる市町村合併を経て、1973年(昭和48年)4月よりこの地は大東町の一部となった[4]。のちに大東町が掛川市、大須賀町と合併することになり、2005年(平成17年)4月よりこの地は掛川市の一部となった。

沿革

江戸時代に描かれた「遠江國」(『天保國繪圖』天保9年)。城東郡の村は薄桃色で示されており「濱川新田村」がみえる
  • 正保年間~元禄年間 - 遠江国城東郡三俣村から分立して浜川新田村を設置[6][7]
  • 1871年 - 城東郡が静岡県に移管。
  • 1871年 - 城東郡が浜松県に移管。
  • 1876年 - 城東郡が静岡県に移管。
  • 1889年 - 静岡県城東郡浜野村、浜川新田村、浜野新田村が合併して三浜村を設置。三浜村の大字として浜川新田を設置[6]
  • 1896年 - 静岡県佐野郡、城東郡が合併して小笠郡を設置。
  • 1942年 - 静岡県小笠郡三浜村、三俣村が合併して睦浜村を設置。
  • 1955年 - 静岡県小笠郡大坂村、睦浜村が合併して大坂村を設置。
  • 1956年 - 静岡県小笠郡大坂村、千浜村が合併して大浜町を設置。
  • 1973年 - 静岡県小笠郡大浜町、城東村が合併して大東町を設置。
  • 2005年 - 静岡県掛川市、小笠郡大東町、大須賀町が合併して掛川市を設置。

世帯数と人口

2024年(令和6年)11月末日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

大字 世帯数 人口
浜川新田 156世帯 443人

事業所

2021年(令和3年)現在の事業所数と従業員数は以下の通りである[8]

大字 事業所数 従業員数
浜川新田 24事業所 342人

小・中学校の学区

公立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[9]

番地 小学校 中学校
全域 掛川市立大坂小学校 掛川市立大浜中学校

交通

道路

施設

  • 睦浜コミュニティ防災センター[10]
  • 浜川新田コミュニティセンター
  • 大浜愛育園

その他

郵便

  • 郵便番号:437-1423[2](集配局:遠江大東郵便局)

警察

警察の管轄区域は以下の通りである[11]

番地 警察署 交番・駐在所
全域 掛川警察署 大東交番

消防

消防の管轄区域は以下の通りである[12]

番地 消防署・分署 消防団分団
全域 南消防署 大東第二分団

海上保安庁

海上保安庁の管轄区域は以下の通りである[13]

番地 管区海上保安本部 保安部 保安署
全域 第三管区海上保安本部 清水海上保安部 御前崎海上保安署

自衛隊

陸上自衛隊の管轄区域は以下の通りである[14]

番地 方面隊 師団・旅団 部隊
全域 東部方面隊 第一師団 第三十四普通科連隊

海上自衛隊の管轄区域は以下の通りである[15]

番地 地方隊
全域 横須賀地方隊

脚注

註釈

  1. ^ 今日では「遠江国風土記伝」と表記するのが一般的であるが、1900年に発行された『逺江國風圡記傳』では「逺江國風圡記傳」との表記を用いているため、同書に関する出典表記はそれに倣った。

出典

  1. ^ a b 令和6年11月末日現在掛川市人口・世帯数』。
  2. ^ a b 「ハ行」『静岡県 掛川市 浜川新田の郵便番号 - 日本郵便日本郵便
  3. ^ 「地区・自治区・小区――大東・大須賀区域」『地区・自治区・小区 大東・大須賀区域 - 掛川市掛川市役所、2020年4月8日。
  4. ^ a b c d 平凡社稿「浜川新田村」『浜川新田村(はまかわしんでんむら)とは? 意味や使い方 - コトバンクDIGITALIO・C-POT。
  5. ^ a b 內山基康著述者相續人『逺江國風圡記傳』郁文舍書店、1900年、478頁。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad KADOKAWA稿「浜川新田村(近世)」『解説ページ』エア。
  7. ^ a b KADOKAWA稿「浜川新田(近代)」『解説ページ』エア。
  8. ^ 「経済センサス‐活動調査/令和3年経済センサス‐活動調査/事業所に関する集計――産業横断的集計――事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)」『経済センサス‐活動調査 22 静岡県 31 経営組織(2区分)、産業(中分類)別全事業所数及び男女別従業者数-市区町村、町丁・大字 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口統計センター
  9. ^ 「掛川市内小・中学校通学区一覧」『掛川市内小・中学校通学区一覧 - 掛川市掛川市役所、2024年5月1日。
  10. ^ 「睦浜コミュニティ防災センター」『睦浜コミュニティ防災センター - 掛川市家庭の避難計画』掛川市危機管理課。
  11. ^ 「大東交番」『大東交番|静岡県警察』静岡県警察本部、2024年12月25日。
  12. ^ 掛川市消防本部編集『消防年報』令和2年版、掛川市消防本部、2021年4月、69頁。
  13. ^ 「管轄区域」『清水海上保安部の紹介清水海上保安部
  14. ^ 「第34普通科連隊」『陸上自衛隊 第1師団 第34普通科連隊第1師団
  15. ^ 「警備区」『警備区 - 横須賀地方隊横須賀地方隊

関連項目



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