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大坪台

読み方:オオツボダイ(ootsubodai)

所在 静岡県掛川市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

〒437-1439  静岡県掛川市大坪台

大坪台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/12 22:32 UTC 版)

日本 > 静岡県 > 掛川市 > 大坪台
大坪台
大字
大坪台の航空写真
(2020年6月16日撮影)
北緯34度42分35.70199秒 東経138度2分29.78300秒 / 北緯34.7099172194度 東経138.0416063889度 / 34.7099172194; 138.0416063889座標: 北緯34度42分35.70199秒 東経138度2分29.78300秒 / 北緯34.7099172194度 東経138.0416063889度 / 34.7099172194; 138.0416063889
日本
都道府県  静岡県
市町村 掛川市
人口情報(2024年11月末日[1]
 人口 288 人
 世帯数 109 世帯
郵便番号 437-1439
市外局番 0537(掛川MA
ナンバープレート 浜松
ウィキポータル 日本の町・字
ウィキポータル 静岡県
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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大坪台(おおつぼだい、英語: Ōtsubodai)は、静岡県掛川市にある大字

地理

静岡県掛川市の南部に位置する。合併前の旧大東町においては北西部に位置していた。南北に細長い三角形状の大字である。大坪台団地の大部分が含まれていることから北西には人家が多い。一方、南東は畑や山林がほとんどを占めている。なお、隣接する大字である上土方と西側で接しているが、その上土方との大坪台との間には、近隣の大字である上土方嶺向の飛び地が存在する。

大字としての住所表記では「大坪台」[2]と記されるが、集落としては隣接する大字とともに纏めて「嶺向」として扱われることが多い。掛川市の自治区としては土方区に属している[3]

歴史

大坪台と呼ばれている地は、もともとは自然村である遠江国城東郡上土方村の一部であった[4]正保郷帳には上土方村として記載されている[5][† 1]。その後、上土方村は落合村、向村、嶺村の3村に分割された[5]。元禄郷帳には落合村、向村、嶺村はそれぞれ別々の村として記載されている[5]。落合村は、当初は横須賀藩領であったが[6]天和2年に幕府領となり[6]貞享年間に旗本の室賀氏領となった[6]。当初は青野家が庄屋を務めていたが[6]、のちに高塚家と山崎家が庄屋を務めるようになった[6]内山真龍の『遠江国風土記伝』によれば、落合村の当時の石高は359石3斗3升7合であったとされている[5]。また、華嚴院の寺田が5石[5]、華嚴院の除地は6石とされている[5]。農業が盛んであり、米をはじめとする五穀[6]、蕎麦[6]、胡麻[6]、牛蒡[6]、蕗[6]、萵苣[6]、藍[6]、木綿などが栽培されていた[6]明治元年には駿府藩領となり[6]、明治2年には静岡藩領となった[6]。この落合村の一部がのちの大坪台に該当する[4]。落合村は1875年(明治8年)に嶺向村、旦付新田と合併することになり[6]、新たに上土方村が発足した[6]

町村制が施行された1889年(明治22年)時点では、この地は静岡県城東郡土方村の一部となっていた。その後、土方村は佐束村と合併することになり、1955年(昭和30年)1月1日に城東村が設置された。1956年(昭和31年)になると城東村の大字として上土方落合が設置された[7]。1973年(昭和48年)4月よりこの地は大東町の一部となった[4]。その後、上土方落合の一部が大坪台として分離独立した[4]。さらに大東町が掛川市、大須賀町と合併することになり、2005年(平成17年)4月よりこの地は掛川市の一部となった。

沿革

江戸時代に描かれた「遠江國」(『天保國繪圖』天保9年)。城東郡の村は薄桃色で示されており「上土方落合村」がみえる
  • 1871年 - 城東郡静岡県に移管。
  • 1871年 - 城東郡が浜松県に移管。
  • 1875年 - 浜松県城東郡落合村、嶺向村、旦付新田が合併して上土方村を設置。
  • 1876年 - 城東郡が静岡県に移管。
  • 1889年 - 静岡県城東郡下土方村、入山瀬村、今滝村、上土方村、川久保村の大部分、中村の一部が合併して土方村を設置。
  • 1896年 - 静岡県佐野郡、城東郡が合併して小笠郡を設置。
  • 1955年 - 静岡県小笠郡佐束村、土方村が合併して城東村を設置。
  • 1973年 - 静岡県小笠郡大浜町、城東村が合併して大東町を設置。
  • 2005年 - 静岡県掛川市、小笠郡大東町、大須賀町が合併して掛川市を設置。

世帯数と人口

2024年(令和6年)11月末日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

大字 世帯数 人口
大坪台 109世帯 288人

事業所

2021年(令和3年)現在の事業所数と従業員数は以下の通りである[8]

大字 事業所数 従業員数
大坪台 0事業所 0人

小・中学校の学区

公立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[9]

番地 小学校 中学校
全域 掛川市立土方小学校 掛川市立城東中学校

施設

  • 大坪台集会所[10]
  • 大坪台公園[11]
  • 大坪台団地

その他

郵便

  • 郵便番号:437-1439[2](集配局:遠江大東郵便局)

警察

警察の管轄区域は以下の通りである[12]

番地 警察署 交番・駐在所
全域 掛川警察署 城東駐在所

消防

消防の管轄区域は以下の通りである[13]

番地 消防署・分署 消防団分団
全域 南消防署 大東第四分団

自衛隊

陸上自衛隊の管轄区域は以下の通りである[14]

番地 方面隊 師団・旅団 部隊
全域 東部方面隊 第一師団 第三十四普通科連隊

脚注

註釈

  1. ^ 今日では「遠江国風土記伝」と表記するのが一般的であるが、1900年に発行された『逺江國風圡記傳』では「逺江國風圡記傳」との表記を用いているため、同書に関する出典表記はそれに倣った。

出典

  1. ^ a b 令和6年11月末日現在掛川市人口・世帯数』。
  2. ^ a b 「ア行」『郵便番号 4371439 の検索結果 - 日本郵便日本郵便
  3. ^ 「国勢調査/平成27年国勢調査/小地域集計――22静岡県」『国勢調査 人口等基本集計に関する集計 2 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口統計センター
  4. ^ a b c d 平凡社稿「上土方落合村」『上土方落合村(かみひじかたおちあいむら)とは? 意味や使い方 - コトバンクDIGITALIO・C-POT。
  5. ^ a b c d e f 內山基康著述者相續人『逺江國風圡記傳』郁文舍書店、1900年、473頁。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q KADOKAWA稿「落合村(1)(近世)」『解説ページ』エア。
  7. ^ KADOKAWA稿「上土方落合」『解説ページ』エア。
  8. ^ 「経済センサス‐活動調査/令和3年経済センサス‐活動調査/事業所に関する集計――産業横断的集計――事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)」『経済センサス‐活動調査 22 静岡県 31 経営組織(2区分)、産業(中分類)別全事業所数及び男女別従業者数-市区町村、町丁・大字 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口統計センター
  9. ^ 「掛川市内小・中学校通学区一覧」『掛川市内小・中学校通学区一覧 - 掛川市掛川市役所、2024年5月1日。
  10. ^ 「大坪台集会所」『大坪台集会所 - 掛川市家庭の避難計画』掛川市危機管理課。
  11. ^ 「大坪台公園」『大坪台公園 - 掛川市掛川市役所、2014年11月21日。
  12. ^ 「城東駐在所」『城東駐在所|静岡県警察』静岡県警察本部、2023年5月25日。
  13. ^ 掛川市消防本部編集『消防年報』令和2年版、掛川市消防本部、2021年4月、69頁。
  14. ^ 「第34普通科連隊」『陸上自衛隊 第1師団 第34普通科連隊第1師団

関連項目

外部リンク



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