連絡橋設置問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 06:46 UTC 版)
「ジャスコ伊勢ショッピングセンター」の記事における「連絡橋設置問題」の解説
連絡橋の設置については、B館の開店直前の1973年(昭和48年)春に火災等の事故発生時の避難通路として設置の申請が伊勢市と三重県に出されており、伊勢市消防署でも当時のはしご車が4階までしか届かないことを理由に設置を希望していたが、伊勢市観光協会や伊勢市商店街連合会から「駅前の参道であり美観を損ねる」という理由から反対請願書が出され、伊勢市もこの意見に同意し、三重県に報告していた。一方、ジャスコや同店テナントからは、1973年(昭和48年)11月に起きた熊本の大洋デパート火災の教訓から、1976年(昭和51年)6月に建設促進の請願を出したが、駅前再開発ビル(三交百貨店伊勢店)の建設問題で連絡橋設置問題については一時薄れていた。 1978年(昭和53年)6月28日、反対態度を示していた観光協会と商店街連合会から美観を考慮するなどの条件つきで賛成する承諾書が出され、同年9月27日の伊勢市議会でも了承された。 その後、1979年(昭和54年)5月に県道使用許可、同年9月に建築確認申請の認可が下りたが、ジャスコ側の都合で延び延びとなり、2年後の1981年(昭和56年)8月に着工となった。 しかし、商店街連合会から1978年(昭和53年)の承諾書が前会長の独断で行われていたことを理由に白紙撤回、1981年(昭和56年)8月21日に商店街連合会と伊勢商工会議所が連絡橋許可の再考を求める申立書と建設された場合は防災以外の目的での使用禁止を求める陳情書を三重県、伊勢市に提出した。 ただし、ジャスコ側は法的許可がある以上、中止する意思はなく、商店街連合会とは話し合いを続けながら建設工事を続行、同年9月末で連絡橋は完成した。話し合いの結果、同年11月1日の渡り初め式から1年間は通行期間を制限する(同年11月1日の渡り初め式から1週間後に一時閉鎖、年内は通行禁止で翌年1月1日から10月31日までの間は100日間のみ開放する。)ことで決着した。
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