退官した判事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 02:01 UTC 版)
退官した連邦最高裁判事のうち現在存命なのは、以下の3名である。 存命の元最高裁判事性別年齢人種背景出身地指名した大統領上院投票就任日(就任時年齢)退官日(退官時年齢)在任判断傾向 アンソニー・ケネディ 男性 85歳 白人系 カリフォルニア州サクラメント ロナルド・レーガン 賛成 97反対 0 1988年2月18日(51歳)2018年7月31日(82歳) 30年 4か月 中間 サンドラ・オコナー 女性 92歳 白人系 テキサス州エルパソ ロナルド・レーガン 賛成 99反対 0 1981年9月25日(51歳)2006年1月31日(75歳) 24年 4か月 デイヴィッド・スーター 男性 82歳 白人系 マサチューセッツ州メルローズ ジョージ・H・W・ブッシュ 賛成 90反対 9 1990年10月9日(51歳)2009年6月29日(69歳) 18年 8か月 リベラル 引退した連邦最高裁判事は、完全に法曹としてのキャリアを終えるわけではなく、連邦法(主たる条文としては、合衆国法典28編第13章294条)の定めによりシニア・ステイタスと呼ばれる資格を獲得し、準引退(半引退)扱いとされる。準引退扱いとなった元最高裁判事には、現役時と同額の報酬を受ける権利や、秘書や少なくとも1名以上のロー・クラークをスタッフとして雇用する権利が与えられると共に、連邦最高裁以外の連邦下級審裁判所の判事ポストに何らかの理由で空席が生じた場合には、全ての連邦裁判所を統括する首席裁判官でもある最高裁長官の任命により、後任が決定するまでの間一時的に判事として審理を行う資格が与えられることもある。シニア・ステイタスの付与については、俗に「80年ルール」(Rule of 80) と呼ばれる規定が議会によって定められており、それによれば65歳以上であること、年齢と連邦裁判所で判事として勤務した年数を足した年数が80年以上であること、という2つの条件がシニア・ステイタスの付与に必要な条件とされている。
※この「退官した判事」の解説は、「合衆国最高裁判所」の解説の一部です。
「退官した判事」を含む「合衆国最高裁判所」の記事については、「合衆国最高裁判所」の概要を参照ください。
- 退官した判事のページへのリンク