判断傾向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 02:01 UTC 版)
2020年10月27日現在の最高裁の裁判官は、6人の保守派と3人のリベラル派に分類されている。保守派と見なされるのはいずれも共和党の大統領によって指名された、ロバーツ長官、トーマス、アリート、ゴーサッチ、カバノー、バレットの6判事、リベラル派と見なされるのはいずれも民主党の大統領によって指名された、ブライヤー、ソトマイヨール、ケイガンの3判事である。2018年7月末まで務めていたケネディ判事は、共和党の大統領によって指名されたにも関わらず、事件によって保守寄り・リベラル寄り双方の判断を下しており、中間派と見なされていた。そのため、保守的対リベラルで激しく対立する事件においては、このケネディ判事の票が判決を左右する決定票となることが多かった。 中間派であったケネディ判事の引退後は、保守派のカバノー判事が任命され、最高裁は以前よりも保守派の勢力が強化されることとなった。しかし、カバノー判事の就任後は、ロバーツ長官がケネディ判事の役割を引き継ぎ、事件によってはリベラル寄りの判断を下す場合も見られている。
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