走行機器類の譲渡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:00 UTC 版)
「営団3000系電車」の記事における「走行機器類の譲渡」の解説
富山地方鉄道 1991年(平成3年)より京阪初代3000系を富山地方鉄道に譲渡するにあたり、京阪の軌間1,435mmから富山地方鉄道の1,067mmに合うダイレクトマウント(車体直結)方式の台車が必要とされた。そして同時期に本形式の廃車が開始され、同車に適合するFS336形台車が譲渡につながった。 このため、同社の10030形にはFS336形台車、主電動機、主制御器やブレーキ装置(HSC-D形)などを本形式から流用した。ただし、途中からFS336形はFS510形に変更し、後に全車両がFS510形化された。 このほか、10020形も冷房化時に本形式のFS510形台車に交換されている。 日立電鉄 1992年度・1993年度に銀座線で使用していた2000形を譲渡するにあたり、種車の車体・主制御器を流用し、一部機器は1500N形から流用して同社の2000形・2200形・3000形へと改造した。同車には本形式からはFS510形台車、パンタグラフ、主電動機、暖房装置、空気ブレーキ装置などの部品類が流用された。 なお、同線は2005年3月に廃止されており、全車が廃車となっている。 銚子電気鉄道 1994年に日立電鉄への譲渡が不要となった2000形を銚子電鉄に譲渡することとなった。譲渡された同社のデハ1000形には本形式の主電動機とパンタグラフなどが使用されている。 富士急行(現・富士山麓電気鉄道) 1994年度から1996年度にかけて導入した元京王電鉄初代5000系である富士急行1000形には、本形式のFS510形台車と主電動機が使用されている。 一畑電気鉄道(現・一畑電車) 1994年度から導入した元京王電鉄初代5000系である一畑電気鉄道2100系・5000系には富士急行1000形同様に本形式のFS510形台車と主電動機が使用されている。 なお、富士急行と一畑電鉄からは本形式そのものの譲受照会があったが、長野電鉄向けの3500形・3600形の確保や同社の2000系用の車両機器確保で予約が埋まる状態となった。一畑電鉄や富士急行は京王5000系からの譲渡に本形式の台車を使用することとなった。この改造には長野電鉄の車両譲渡、台車や車両機器の提供など、調整が必要となり、関連会社のメトロ車両の協力のもと、1994年に全て完了した。
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