走行用モーターの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:20 UTC 版)
「ラジコン模型自動車」の記事における「走行用モーターの種類」の解説
多くの場合直流電動機を使用する。 ブラシ付きモーター(ブラシモーター)とブラシレスモーターの2種類が使われ、使用するバッテリーは共通だが構造や制御方法が異なる。 ブラシ付きモーター(ブラシモーター) RCカー初期の頃から広く用いられているモーター。ブラシレスモーターに比べると比較的安価。 出力を保つにはブラシやコミュテーター(整流子)を定期的にメンテナンスを行う必要があり、特に、競技用の高性能なモーターではブラシやコミュテーターの摩耗も激しく、清掃や交換、「あたりを付ける」と称される交換後の慣らし運転やその技術も重要である。ブラシレスモーター 無整流子電動機の中でもインナーローターのタイプが利用される。ネオジム磁石のような高性能磁石をロータ(回転子)にして内側に収容し、巻線をステータ(固定子)にして外側に配置している。 ブラシやコミュテーターが必要無くなり、高回転が可能でメンテナンスも軸受への注油のみに削減された。 さらに回転軸の慣性モーメントが小さくでき、スロットル操作へのレスポンスが良くなる上に、巻線から出る熱をモーター外部へ放熱しやすいという利点がある。 永久磁石を利用するローターは、熱減磁により磁力を失う場合がある。標準的なネオジム磁石では80℃程度まででなければ元の磁力を回復できない。 モーターは回転数あるいは「KV値」で格付けられている。KV値は「1ボルトあたりの回転数」を示す。 ブラシレスモーターは比較的強力な出力を得られるので、超大型トラックや1/8縮尺バギーなどを電動車に改造するときにも利用される。
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