赤い靴_(テレビドラマ)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 赤い靴_(テレビドラマ)の意味・解説 

赤い靴 (テレビドラマ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/04 13:52 UTC 版)

赤い靴
ジャンル テレビドラマ
脚本 上條逸雄鴨井達比古
監督 日高武治、竹林進
出演者 ゆうきみほ
梅田智美
八代るみ子
オープニング 「赤い靴」(中村洋子)
製作
プロデューサー 黒田正司、石井幸一、土井利泰
制作 TBS東宝株式会社
放送
放送国・地域 日本
放送期間 1972年10月3日 - 1973年9月25日
放送時間 火曜19:00 - 19:30
放送枠 TBS火曜7時枠の連続ドラマ
放送分 30分
回数 52
テンプレートを表示

赤い靴』(あかいくつ)は1972年10月3日から1973年9月25日まで、毎週火曜19時から19時30分までTBS系列で放映されていた連続テレビドラマ東宝制作、全52話。

概要・内容

主人公の小田切美保はバレリーナだった母の後を継ぎ、「和泉バレエ団」に入団してライバルの甲斐鏡子としのぎを削り合い、先輩の稲村節子のいじめを受けながらも、プリマドンナを目指して日々頑張っていく物語。なお、原作も脚本の上條逸雄。

本作ではサブタイトルが無く、全話ともストーリーの冒頭で「第(数字)回」と表示されていた。最初は全26話の予定であったが、好評により、1973年1月に倍の52話までの延長が決定した[1]

本作のプロデューサーの一人である土井利泰が著した『振り向いてテレビ』(中央公論事業出版)によれば、NHKでバレエの番組を見たのがきっかけでバレエのドラマを製作しようと思い立ち、タイトルも土井が見て感動した1948年イギリスの同名の映画『赤い靴』からそのまま採ったという。土井は本作を企画するに当たり「(『サインはV』『アテンションプリーズ』と根性ものが続いたが)同じ根性ものでも、ここで“モーレツ”から“ビューティフル”に変えて、心の豊かさを求めてのバレエドラマである。子供番組はただ面白いだけでなく、一本芯の通ったテーマを踏まえて製作すべき」と主張した。最初、本作は『不二家の時間』(毎週日曜19:30 - 20:00)枠で『アテンションプリーズ』の後続作品として企画したが不採用になり、これの後続として1971年4月からスタートするのは『美しきチャレンジャー』と決まった。

翌1972年、土井は自身もプロデューサーを務めていた『なんたって18歳!』の後続番組候補として前年に不採用になった本作の企画を引き出し、今度は採用となって1972年10月からのスタートが決まった。バレエを題材としてドラマを製作するにあたり、「子供向けドラマの主役はストーリーで魅力を作っていける」として本職のプリマ級のバレリーナをヒロインとして起用しようということになり、放送開始の前年(1971年)から、当時、牧阿佐美バレヱ団に所属していた靭啓子(うつぼ けいこ)に出演交渉を始めたが、それまでドラマ出演など役者の経験は無かったことなどもあって、一時は交渉が決裂し企画が無期延期になるも、改めて先に「ゆうき みほ」という芸名を付けて出演を交渉し、ようやく主演起用に至ったという経緯があった[2]。ゆうきは、当時の記事の中で「バレエというと、一見、華麗な世界と考えられているみたいだが、今回のドラマを通じて、バレエの世界を身近に感じてくれたらいいと思っています」と述べている[3]

また、ライバル役の梅田智美(智子)も、当時ですでにバレエ歴12年のキャリアがあった[4]

オープニングのタイトルバック、バレエ公演などのシーン、衣装、舞台装置などは牧阿佐美バレヱ団の全面協力で制作された。平均視聴率は16%だった[2]

なお、主演のゆうきみほはテレビドラマでは他に、

以上の作品にゲスト出演していたが、その後は本業のバレエに専念。‘ゆうき みほ’の芸名はバレエ界でも名乗っている。1985年には『橘秋子優秀賞』、1988年には『第4回服部智恵子賞』各賞を受賞。牧阿佐美バレヱ団、橘バレヱ学校で教師を務める他、現在は自らのバレエスタジオを運営している。

キャスト

スタッフ

主題歌

  • 主題歌「赤い靴」
作詞:岩谷時子 / 作曲・編曲:三沢郷 / 歌:中村洋子
  • 副主題歌(揷入歌)「待つのはつらい」
作詞:岩谷時子 / 作曲・編曲:三沢郷 / 歌:中村洋子

放送局

コミカライズ

  • すずき真弓によって、『週刊少女コミック』(小学館)の1972年42号から1973年49号まで連載された。
  • また小学館の学年別学習雑誌の内、『小学一年生』から『小学四年生』の1972年11月号から(『小学四年生』のみ12月号から)1973年10月号まで連載、連載は年度が変わった1973年4月号からは、1年上の学習雑誌に繰り上げて継続された。漫画の他、ゆうきが執筆したバレエについての読み物もあった。作画者は次の通り。
    • 『小学一年生』
      • 1972年11月号から1973年3月号:三鈴緑
      • 1973年4月号から10月号:原田千代子
    • 『小学二年生』
    • 『小学三年生』
    • 『小学四年生』
      • 1972年12月号から1973年10月号:もりゆきこ
    • 『小学五年生』
      • 1973年4月号から10月号:もりゆきこ
    • 『小学五年生』1972年12月号から1973年3月号、『小学六年生』1972年12月号から1973年10月号は、読み物連載

脚注

  1. ^ 週刊TVガイド 1973年1月19日号 95ページ「コミコミコーナー」より。
  2. ^ a b 土井利泰著『振り向いてテレビ』(中央公論事業出版)p.208 - 212、p.227 - 231
  3. ^ 『福島民報』1972年8月19日付夕刊、4面。
  4. ^ 週刊TVガイド 1972年10月13日号 106ページの本作の紹介記事より。
  5. ^ 北海道新聞』(縮刷版) 1973年(昭和48年)9月、テレビ欄。
  6. ^ a b c 『河北新報』1972年10月3日 - 9月4日付朝刊、テレビ欄。
  7. ^ 『河北新報』1972年11月20日 - 9月3日付朝刊、テレビ欄。
  8. ^ a b 『福島民報』1972年10月3日 - 1973年9月25日付朝刊、テレビ欄。
  9. ^ 『福島民報』1973年7月3日 - 9月25日付朝刊、テレビ欄。
  10. ^ 信濃毎日新聞』1973年2月テレビ欄。
  11. ^ a b 山梨日日新聞』1973年2月テレビ欄。
  12. ^ a b c 『北國新聞』1972年12月19日付朝刊、テレビ欄。
  13. ^ 中日新聞』1973年2月テレビ欄。
  14. ^ 京都新聞』1973年2月テレビ欄。
  15. ^ 徳島新聞』1973年7月テレビ欄。
  16. ^ 山陰中央新報』1973年2月テレビ欄。
  17. ^ a b 山陽新聞』1973年2月テレビ欄。
  18. ^ 中国新聞』1973年2月各日夕刊テレビ欄。
  19. ^ a b 愛媛新聞』1973年2月テレビ欄。
  20. ^ 『愛媛新聞』1973年7月テレビ欄。
  21. ^ 高知新聞』1973年2月テレビ欄。
  22. ^ a b c 熊本日日新聞』1973年2月テレビ欄。
  23. ^ a b 宮崎日日新聞』1973年2月テレビ欄。
  24. ^ 沖縄タイムス』1973年2月テレビ欄。

外部リンク

TBS 火曜19:00 - 19:30枠
前番組 番組名 次番組
赤い靴

「赤い靴 (テレビドラマ)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「赤い靴_(テレビドラマ)」の関連用語

赤い靴_(テレビドラマ)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



赤い靴_(テレビドラマ)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの赤い靴 (テレビドラマ) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS