贈賄事件による逮捕とその後の展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 16:13 UTC 版)
「山本文男 (政治家)」の記事における「贈賄事件による逮捕とその後の展開」の解説
2010年2月2日、山本は会長を務めていた福岡県町村会を舞台とする贈賄事件の嫌疑により、福岡県警に逮捕された。容疑は、2007年の福岡県後期高齢者医療広域連合の設立に際し、町村会に有利な扱いをするよう、当時の福岡県副知事中島孝之に100万円を贈ったというものであった。 3月8日、山本は起訴を受けて福岡県町村会長を辞任し、自動的に全国町村会長も辞任する形となった。 4月からは町長の解職を問う住民投票の実施を求めるリコール運動が始まり、5月には有権者の3分の1を超える署名が集まったとされた。このリコール運動の最中に、山本の後援会は、町内のおよそ4,000世帯にリコールに反対するビラを郵送したが、これをめぐって住民基本台帳のデータが流出したのではないかとする疑惑が浮上し、後援会関係者が町議会百条委員会において証言を拒むといった混乱も起きた。 山本は、6月15日の時点で辞任をほのめかしたことが報じられたが、7月5日に至って町長の辞職願を提出し、リコール投票の実施を阻んだ。山本は、8月22日投票となった出直し町長選挙に出馬したが、前副町長に敗れ、落選した。 2010年10月20日の福岡地方裁判所の判決は、収賄側の前副知事、贈賄側の山本と前町村会事務局長をいずれも執行猶予付きの有罪とし、控訴した者がなかったためにこの判決が確定した。2010年11月までに、山本はすべての公職を辞職した。 2016年、死去。
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