贋作『ドン・キホーテ』とは? わかりやすく解説

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贋作『ドン・キホーテ』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 18:10 UTC 版)

ドン・キホーテ」の記事における「贋作『ドン・キホーテ』」の解説

1614年、アロンソ・フェルナンデス・デ・アベジャネーダ(スペイン語版)と名乗る人物が『ドン・キホーテ』の続編発表した原題:Segundo tomo del ingenioso hidalgo Don Quixote de la Mancha)。だがこれはセルバンテス書いたものでもなければ許可取ったものでもない。すでにベストセラーとなっていた『ドン・キホーテ』の名前を利用しただけの贋作である。セルバンテス後編執筆中に出版されたため、『ドン・キホーテ後編のなかで、この贋作が『ドン・キホーテ前編とは無関係であることを何度も主張しさらには贋作ドン・キホーテ対抗して行き先サラゴサからバルセロナ変更している。 アベジャネーダ正体は、300年以上も謎のままであったが、現在では1988年マルティン・デ・リケールが提起したヘロニモ・デ・パサモンテ説が有力となっている。この人物は、後述するヒネス・デ・パサモンテモデルになった人物であり、セルバンテスとともにレパントの海戦戦って捕虜になったアラゴン人である。 司祭床屋ドン・キホーテ蔵書批評する場面でセルバンテス自身の作品である『ラ・ガラテーア』も取り上げられている。 後編では「前編出版され世に出回っている」という設定となっており、登場人物たちが前編批評行い矛盾している記述釈明行ったりする。また、前編ドン・キホーテ知った人々が、前編での記述をもとにドン・キホーテ主従悪戯をしかける。 また、上述贋作についても度々言及されており、「ドン・キホーテ騙る人物存在し贋作はこの2人道中記である」という設定になっている

※この「贋作『ドン・キホーテ』」の解説は、「ドン・キホーテ」の解説の一部です。
「贋作『ドン・キホーテ』」を含む「ドン・キホーテ」の記事については、「ドン・キホーテ」の概要を参照ください。

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