賛成派の対応に対する批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 08:34 UTC 版)
「ジェンダーフリー」の記事における「賛成派の対応に対する批判」の解説
ジェンダーフリー運動が始まってから十数年が経ち、数多くの批判がなされるようになるに従い、ジェンダーフリー批判に対する賛同者たちの対応への批判も強まっている。これは、ジェンダーフリーの理論に対する直接的な批判だけではなく、賛成する立場の硬直的で好戦的な態度に対する批判にも繋がっている。 産業界においては、保守派の採る新自由主義との兼ね合いもあり、目立った批判はされて来なかったものの、一方で平等を無理やり強制するような政策は単なる逆差別であるとの批判[要出典]が存在する。その批判の最も典型的なものがポジティブ・アクション(積極的差別是正措置)などの女性優遇策で「悪平等である」、「男性差別である」といった批判[要出典]がなされることがある。さらに実際に子供を出産する女性が専業主婦として子育てを自由選択する可能性を無視している。さらには専業主婦を見下しているなどの批判[要出典]も存在する。 ちなみに、アメリカの連邦最高裁判所において(女性差別に関するものではなく人種差別に関するものではあるが)アファーマティブアクションを義務づける法律が違憲とされ、廃止されたことがある。 宗教界においては、「統一教会」が関連する「世界平和教授アカデミー」という学者の団体や、「国際勝共連合」という反共の政治団体や『世界日報』という新聞を通して、ジェンダーフリーに対する批判を行なっており、伝統的、保守的な男女観、性文化への回帰を広く呼びかけている。これに対し、ジェンダーフリー賛同側は「批判側にカルトが係わっている」と主張している。ジェンダーフリーに批判的な立場を採る人々は、カルトと呼ばれる宗教がジェンダーフリー批判に賛同することによって事態が複雑化することを懸念している。アメリカでは、パット・タンジェントを初めとするキリスト教右派のテレバンジェリスト(テレビ伝道師)達が、男女の役割分担を尊重し、子供は家庭で母親が育てるべきであると説いている(但し、この場合は学校教育を含めて全否定し、子どものあらゆる活動を家庭が面倒を見るべきだという主張であり、一般的なジェンダーフリー批判とは性質が異なる)[要出典]。
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