財政と税制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 22:48 UTC 版)
バーモント州は均衡予算を義務付けていない国内唯一の州だが、1991年以降は均衡を保っている。2007年、ムーディーズの信用格付けは最高ランクの "Aaa" だった。 州は民間事業に類似した事業運営資金を使っている。宝くじ委員会、酒類統制基金、失業保険信託基金が州内最大級の事業資金である。 2007年、地方税の一人当たり負担額は3,681米ドルであり、国内第14位だった。全国平均は3,447米ドルだった。しかしCNNマネーに拠れば、一人当たり収入に対する税額比率では国内最大である。一人当たり収入は38,306米ドル、税負担額は5,387米ドル、税額比率は14.1%だった。 個人所得税は3.6%から9.5%の5段階による累進課税方式である。2008年では所得上位1%が所得税の30%を納めていた。9.5%の税率を適用される州民が約2,000人いた。 消費税率は6%であり、有形資産の販売、娯楽料金、製造費、公共事業料金、サービス料に課税される。市や町は1%の追加課税を選択できる。食品、医療品、製造機械、器具と燃料、住居燃料と電力、衣料、靴など46品目は免税である。使用税は消費税と同じ税率で購入者に課される。販売者が消費税を徴収しなかった場合、あるいは税が徴収されないところから購入された場合に使用税が徴収される。使用税は消費税が課される品目に適用される。 バーモント州は相続税を課さないが資産税は課している。資産が連邦資産税返還金を申告しなければならない場合に、州資産税返還金が申告されなければならない。 バーモント州は贈与税を徴収しない。 資産税は、地方政府の教育と市民サービスを支援するために、自治体によって課されている。個人資産は評価しない。資産税は不動産の公正市場価値によって評価される。税率はエセックス郡ファーディナンドの家産に対する0.97%から、バリー市の非滞在資産に対する2.72%まで幅がある。州全体では平均1.77%から1.82%である。2007年、州内の郡の資産税は国内でも高いものとなった。チッテンデン郡の3,809米ドル、ウィンダム郡の3,412米ドル、アディソン郡の3,352米ドル、ウィンザー郡の3,327米ドルは、人口が2万人を超える1,817郡の中で上位100位までに入っていた。州内14郡のうち12郡が上位20%以内に入っている。2011年では、家屋所有者の平均年収に対する資産税の比率は5.4%であり、国内第3位だった。 教育の機会均等を図るために、徴収した資産税を、適切な教育学区に再配分することが州法によって求められている。
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