豪潮の密教とは? わかりやすく解説

豪潮の密教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:39 UTC 版)

豪潮」の記事における「豪潮の密教」の解説

豪潮律師生涯において注目すべきなのが、戒律仏塔宝篋印塔)の建立である。その基盤となるのは生涯修道となった密教だった。天台宗元来開祖最澄発願になる大乗戒壇を旨としていて、当時鑑真伝えた僧侶出家戒(具足戒)を伝えてはいなかったが、豪潮律師は父である貫道悲願であった出家戒を身に具えた聖僧となり、密教不可欠な三昧耶戒を得るために、自ら長崎遊び中国密教学んで唐密の準提観音生涯本尊とし、出家戒を身に具えることができたのであるそれゆえ豪潮律師密教理解するには、日本天台宗伝え台密天台密教)と、中国密教伝える唐密の両面明らかにする必要がある。 【日本密教豪潮律師台密教え学んだのは、16歳比叡山延暦寺登り22歳で宣叙法大和尚伝燈大法師となり、台密正嫡一つである穴太流の教え修めた。故あって、師僧豪旭の跡を継ぐために27歳下山するまで、台密修行専心したことは、その異例出世と、俗に豪潮目録呼ばれる繁根木什物記』によって推察することができる。 『繁根木什物記』(はんこんもくさんしゅうもつき) 『繁根木什物記』は、豪潮律師熊本寿福寺にいた時に手元にある宝物内容記したものであり、今日もし現存すれば、国宝重文となる品物多数含みその内容充実さから豪潮律師正統性裏打ちし、その徳の高さを慕われていたことが分かる唐本胎蔵界曼荼羅一幅唐本金剛界曼荼羅一幅唐本般若十六善神像」(大般若会本尊一幅慈覚大師円仁親筆五大尊像」(五大明王仏画一幅覚鑁上人親筆不動尊像」(不動明王像一幅。 隋の皇帝煬帝宸翰天台智者大師画像」(天台智顗像) 一幅光格天皇御賜 「阿弥陀如来木像」(伽羅の香木製) 一体。 聖護院二品盈仁親王拝書 「阿弥陀如来木像勅賜記」 一幅光格天皇御賜 「墨」(明代中国墨) 三本中宮欣子内親王御賜 「白瑪瑙硯」 一基光格天皇御賜 「金琥珀念珠一連光格天皇御賜 「唐金花瓶」(光格天皇御作和歌牡丹図柄宸翰一基中宮欣子内親王御賜 「仏母准提尊木像」(伽羅の香木製准胝観音像) 一体。 光格天皇御賜 「純銀香合一基閑院宮善仁親王堀河天皇宸翰送別和歌一首光格天皇中宮欣子内親王授戒用いられた 「授戒三聖図」 一幅。 【中国密教

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