論理実証主義と科学哲学とは? わかりやすく解説

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論理実証主義と科学哲学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 20:04 UTC 版)

言語哲学」の記事における「論理実証主義と科学哲学」の解説

その第一論理実証主義 (logischer Positivismus) もしくは論理経験主義である。オーストリアウィーン哲学者たちによるウィーン学団 (Wiener Kreis) やドイツベルリン哲学者数学者によるベルリン学派グループルドルフ・カルナップ(Rudlf Carnap 墺→米)、モーリッツ・シュリックMoritz Shclick 墺)、ハンス・ライヘンバッハHans Reichenbach 独→米)ら)では、数学記述命題ではないことに着眼し、さらに検証可能な命題以外は有意味でないという主張をもとにして、有意味命題自然科学属すると主張する。 そして『論理哲学論考』の主張従い従来哲学における形而上学追放し日常言語曖昧さ廃して完全な人工言語創案邁進するという理想言語学派ideal language philosophy 人工言語学派)を開いた。それにより、自然科学的命題性質に基づく世界観構築しようとした。 『論理哲学論考』が命題の意味関連して事実との一致不一致に基づき真偽判定可能な命題有意味命題 (sinnliche Satz) としたのに対し論理実証主義たちは検証可能/不可能という概念に基づき、「検証可能な命題自然科学によって判定される命題有意味命題検証不可能な命題擬似命題除去されるべき命題」という二分法導入した。それにより、科学とは検証可能な命題総体である、と主張する言語哲学に基づく科学観を形成した(→科学哲学)。 これらの主張アルフレッド・エイヤーの『言語真理論理』(A.J.Ayer "Language, Truth, and Logic" )によって英国もたらされ英国哲学界を震撼させた。この主張に対しては、カール・ポパーKarl Popper 墺→米)が一般法則は決して完全に検証できないことから検証可能性条件では科学法則命題正当性保証できない批判した加えてポパーは、反証については一つ反証事例でも決定的証拠になるという検証と反証の非対称性着目し反証可能性 (falsificationability)に科学基準置いた。その他科哲学参照のこと。

※この「論理実証主義と科学哲学」の解説は、「言語哲学」の解説の一部です。
「論理実証主義と科学哲学」を含む「言語哲学」の記事については、「言語哲学」の概要を参照ください。

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