論理学前史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 09:41 UTC 版)
妥当な推論は人類の歴史のあらゆる時代に用いられてきた。しかしながら、論理学は妥当な推論・論証・証明の「原理」を研究するものである。推論によって結論を導くという発想はおそらく、元来「土地の測量」を意味した幾何学(古希: γηωμετρια)との関連から生まれてきた。特に、古代エジプト人は経験的に、先端を切ったような形のピラミッドの大きさの求め方などの幾何学的真理をいくつか発見していた。 もう一つの起源はバビロニアに見いだされる。紀元前11世紀のエサギル・キン・アプリ(英語版)の医学書『診断手引書』は一連の論理的な公理系・前提に基づいて構築されており、一方で紀元前8-7世紀のバビロニア天文学者は内的論理を惑星の運行の予測に用いて科学哲学における重要な業績を上げた。
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