誕生から衰退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 23:06 UTC 版)
戦闘用のヘルメットは、紀元前24世紀にはエジプト人によってすでに使用されていたことが知られており、銃器の発達で存在価値が無くなる17世紀まで、さまざまな国家や民族で兵士の標準的な装備として使用された。 この時代のヘルメットの材料は、初期のものは皮革や真鍮、青銅器時代と鉄器時代にはそれぞれ青銅と鉄が使用され、950年代以降は鋼鉄が主に使用されるようになった。このようなヘルメットは剣や槍、弓、低速のマスケット銃などに対しては有効であったが、1670年代以降、銃器類の性能向上によって防護能力が不足してくると廃れ始め、18世紀以降にライフル銃が登場すると防弾を目的としたものは歩兵の標準装備から外されるようになった。 18世紀の騎兵は、鋼鉄製のキュイラスと呼ばれる鎧とともに、帽子の下にシークレッツと呼ばれる金属製プロテクターを着用していた。19世紀になると胸甲騎兵や竜騎兵が、飾り付けたヘルメットを再び使用するようになった。
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