設立とその背景とは? わかりやすく解説

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設立とその背景

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/17 18:04 UTC 版)

順化協会」の記事における「設立とその背景」の解説

1854年著名な解剖学者イジドール・ジョフロワ・サン=ティレールによってフランスパリ設立されLa Societé Zoologique d'Acclimatation が最初である。以降イギリスをはじめとしたヨーロッパ諸国やその植民地アメリカ合衆国趣旨同じくする協会次々と設立された。主な構成員当時ブルジョワ階級であり、学者などの知識層、繊維工場などの経営者農場牧場主などの地主階級含まれる多くの国では、こうした協会博物学研究や、農業漁業など一次産業振興させるために必要な移入種定着させるためにも活動もしたが、特筆すべきアメリカ及びヨーロッパ諸国植民地設立され協会一群である。 当時こうした地域移住した移民にとって、現地動植物群から構成される生態系故郷において見慣れたそれとは異な極めて異質なものであり、当時帝国主義的考え方ともあいまって、これらの生物相ヨーロッパ見られる自然環境と同じ、あるいは第一次産業によってそれ以上収益を得うるべき自然環境改善されねばならない考えられた。 なかんずくヨーロッパとは全く異な独自の生態系有するオーストラリアや、事実上生態系哺乳類欠いていたニュージーランドにおいてこの考え方著しく、ゆえにヨーロッパ初めとして世界中から役に立ちそうなありとあらゆる動植物移入に関して積極的に活動した。また植民地設立され協会こうした活動は、宗主国側から見て収益向上に都合よく、結果として協会宗主国植民地経営における尖兵化することになる。 これとは逆に宗主国において設立され順化協会は、植民地において産業振興役立ちそうな動植物宗主国本国や、あるいは別の植民地移入させるために活動したこうした動きの中から、今日熱帯広く見られるプランテーション農業発達することになる。

※この「設立とその背景」の解説は、「順化協会」の解説の一部です。
「設立とその背景」を含む「順化協会」の記事については、「順化協会」の概要を参照ください。

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