見学と景観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 16:09 UTC 版)
国会議事堂は東京を代表する観光名所のひとつとなっており、多くの修学旅行生や団体ツアー客が毎年訪れる。参議院は本会議開会中以外の平日であれば誰にでも見学を許しているが、衆議院は国会議員の紹介などがある者にしか内部の見学を許していない時期があった。また見学以外にも、議員への面会や議事の傍聴などで議事堂内に入ることができる。裏門より入構し、エスカレーターを降りた参観者ホールで、空港での保安検査並みのセキュリティーチェックを受ける。 議会開設百周年を記念して、1990年(平成2年)11月28日から、国会議事堂は毎日日没から午後8時までライトアップされており、照明に映える白亜の殿堂の姿を敷地外からも堪能することができたが、東日本大震災に伴う電力不足により、2011年(平成23年)3月14日以降、当分の間ライトアップを休止していた。 なお、景観については山王パークタワーやプルデンシャルタワーの建設により、徐々に損なわれつつある(正面左手奥のビルが山王パークタワー、右手奥のビルがプルデンシャルタワーである)。特に国会議事堂の西南西約800メートルには、TBSが再開発した複合施設赤坂サカスがある。 東京都は「東京都景観計画」を2007年(平成19年)4月1日に施行し、国会議事堂、迎賓館、聖徳記念絵画館、東京駅丸の内駅舎の眺望の保全に関する景観誘導を行うため、背後に高層ビルや奇抜な色彩のビルの建設を禁じる「大規模建築物等景観形成指針」を策定したが、赤坂サカスにある赤坂Bizタワーは指針ができる前に計画決定したため、その対象外であった。自主抑制で当初プランより低いビルに変更されたが建設は計画通りに進み、景観に支障を来たすようになった。 2010年(平成22年)以降、国会議事堂にて議事堂正面の写真を撮ろうとすると、山王パークタワー、ザ・キャピトルホテル 東急、赤坂Bizタワーが正面左手、プルデンシャルタワーが正面右手に写り込んでしまうようになった。それに伴い、国会議事堂のイメージ映像(ニュースソースで国会議事堂を映す映像)は従来真正面であったものが正面ローアングルか左右どちらかの側からの映像が多くなっている。
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