西洋文化への影響
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19世紀ヨーロッパ人による再発見以降、『ポポル・ヴフ』は多くの作家の注目を惹きつけている。 メキシコの画家ディエゴ・リベラは、1931年に本の挿絵として一連の水彩画を描いた。 1934年、初期アバンギャルドのフランス系アメリカ人作曲家エドガー・ヴァレーズは、ベース独奏者や様々な楽器向けに『ポポル・ヴフ』から言葉をとった「Ecuatorial」という曲を書いた。 マデレイン・レングル著『A Wrinkle in Time』に出てくる惑星カマゾツは、英雄双子の物語のコウモリ神カマソッツにちなんで名付けられた。 1969年ドイツのミュンヘンで、当時マヤ神話に没頭していたキーボード奏者のフローリアン・フリッケがシンセ奏者のフランク・フィードラーと打楽器奏者のホルガー・トリュルシュと組んで「ポポル・ヴー」 (Popol Vuh)というバンドを結成した。1970年のデビュー・アルバム『原始帰母 (Affenstunde)』には、この精神的なつながりが反映されている。同名の別バンド、こちらは同時期にノルウェー系の子孫で結成されたものだが、その命名もまたキチェ族の著作に触発されたものである。 ドイツ人映画監督ヴェルナー・ヘルツォークの映画『Fata Morgana』(1971年公開)の第1章で、『ポポル・ヴフ』の文章の音読が長々と使用された。 アルゼンチンの作曲家アルベルト・ヒナステラは、1975年に作品44交響詩『ポポル・ヴフ(Popol Vuh)』を書き始めるも、1983年に死去したため同作品は未完のままである。 ルイス・ラムールの小説『The Haunted Mesa』に含まれる神話や伝説は『ポポル・ヴフ』に基づいている。
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