製造方法による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 05:17 UTC 版)
酒は大きく分けて醸造酒、蒸留酒、混成酒に分かれる。醸造酒は単発酵酒と複発酵酒に分けられ、複発酵酒は単行複発酵酒と並行複発酵酒に分けられる。 醸造酒:原料を発酵させた酒。蒸留や混成といった手順を踏まないもの(発酵後そのままとは限らない。飲みやすく調整するために水を加えるなど)。単発酵酒:原料中に糖類が含まれており、最初からアルコール発酵を行うもの。 複発酵酒:アルコール発酵だけでなく、穀物のデンプンなどを糖化する過程を含むもの。単行複発酵酒:糖化の過程が終わってからアルコール発酵が行われるもの。ビールなど。 並行複発酵酒:糖化とアルコール発酵が並行して行われるもの。清酒など。 蒸留酒:醸造酒を蒸留し、アルコール分を高めた酒。 混成酒:酒(蒸留酒が主に使われる)に他の原料を加え、香り・味・色などを整えた酒。 蒸留酒のうち、樽熟成を行わないものをホワイトスピリッツ、何年かの樽熟成で着色したものをブラウンスピリッツとする分類法がある。ただし、テキーラ、ラム、アクアビットなどではホワイトスピリッツとブラウンスピリッツの両方の製品があり、分類としては本質的なものではない。 なお、全ての酒が上記いずれかに含まれるわけではない。例えばアイスボックビール は、醸造後にアルコール分を高める手順があるため醸造酒とは言いがたいが、その手順が蒸留ではない(凍結濃縮)ため蒸留酒でもない。また、凍結濃縮を他の酒類に適用する研究も行われている。
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