製品と仕事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/14 00:03 UTC 版)
最もよく知られたものは、富士通のFMシリーズで、FM-8/FM-7/FM-11/FM-77/FM77AV各シリーズのOS-9だろう。特にFM-11AD2やAD2+は、標準でOS-9がバンドルされており、OS-9を使うことが前提であった。実際、富士通の雑誌広告もOS-9を前面に押し出した「OS-9応答せよ」とのコピーが使われていた。 そのほか、日立製作所のMB-S1など、多くの6809採用コンピュータで採用されたが、標準でOS-9がバンドルされた機種はFM-11だけであった。 なお、星光電子の仕事はOS-9/6809の単純な移植だけではなかった。 漢字表示と独自の漢字変換ドライバ(KSys) タイリング形式マルチウィンドウ OS-9LAN など、独自に開発した機能も多い。どれも8ビット機としては画期的な機能で、かつ、高性能であった。 KSysは、漢字が表示できるほとんどすべてのキャラクタ端末で漢字変換を提供する。特別にコンソールやシリアルポートのドライバを改造する必要はない。(8ビット文字を通すなど、いくつかの条件はあった) もちろん、リエントラントなため、何人ログインしても、メモリに常駐するバイナリはひとつで、ムダにメモリを浪費することもない。 マルチウインドウは、コンソールをn分割し、それぞれがコンソールとして動作するもの。キャラクタのフォントサイズは変更されない。 OS-9LANは、NFSのようにファイルシステムを共有するだけでなく、デバイスも共有できるため、たとえば、ネットワーク越しに他のマシンに接続されたプリンタに、リダイレクトでファイルをプリントすることもできる。このOS-9LANはマイクロウェアが標準品として採用し、OS-9/680x0版も作られ、広く使用された。ハードウェアは、当初、Netwareなどで普及していたArcNetが使用された。ドライバ以外はハードウェアに依存しないため、Ethernetにも対応した。 また、フォークス(当時、マイクロボードの子会社)の発売した、FM-11むけOS-9/68000ボードの開発を担当した。なお、FM-16βむけはサピエンスが、PC-9801むけはフォークス自身が開発した。 そのほか、マイクロウェアのオプションソフトウェアやサードパーティ製のアプリケーションソフトなども販売した。 DYNASTAR(英文ワードプロセッサ、DYNASOFT製) 漢字DYNASTAR(日本語ワードプロセッサ、DYNASOFT/星光電子製) DYNACALC(表計算) STYLOGRAPH(英文ワードプロセッサ、GPC製) CSG IMS(マルチユーザ対応リレーショナルデータベース) GTerm(グラフィックターミナル) ファイルハンドラーツールボックス(ユーティリティ集、マイクロウェア製) QTools(ユーティリティ集、クイーリー製) CRASMB(クロスアセンブラ、LLOYD I/O製) ERINA(ユーザーモードデバッガ)、SERINA(システムモードデバッガ) Cコンパイラ、Pascalコンパイラ(マイクロウェア製)
※この「製品と仕事」の解説は、「星光電子」の解説の一部です。
「製品と仕事」を含む「星光電子」の記事については、「星光電子」の概要を参照ください。
- 製品と仕事のページへのリンク