製作体制などとは? わかりやすく解説

製作体制など

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 02:59 UTC 版)

赤い光弾ジリオン」の記事における「製作体制など」の解説

今作制作にはタツノコプロ本社スタッフは関わっておらず、当時制作デスク一人だった石川光久がフリー・プロデューサーとして設立した竜の子制作分室担当している。当時赤字続き優秀なスタッフがどんどん辞めていくタツノコプロ状況嫌気差していた石川は、会社無難に作ろうとしていた『ジリオン』を凄いものにして会社見返そうと一念発起した。 そのためには自分が全責任を負う形にしなければならない考えた石川は、まず親を説得し東京八王子農家を営む実家土地家屋抵当入れ制作資金捻出。そして自らいいと思ったり、仕事仲間から推薦され会社スタッフ口説き落とし回ったという。これらの下準備をわずか1週間で終わらせ、制作任せてくれるように経営陣営業直談判当初会社28歳石川にできる訳がない拒んでいたが、紆余曲折の末、石川に『ジリオン』の制作一任されたという。 なお1話毎の制作費は580万円と、当時平均的な1話分の制作予算1000万大幅に下回っていた。全31話という当時作品としては比較的短いスパンといえど、この低予算クオリティ保ち続けたのは石川の手腕とスタッフ熱意によるところが大きいといえようその後竜の子制作分室は、キャラクターデザイン担当した後藤隆幸作画スタジオ「鐘夢(チャイム)」と合併し有限会社アイジータツノコ(後のProduction I.G)として独立OVA版歌姫夜曲』はアイジータツノコ作品として制作された。そのため、本作タツノコプロ作品であるが、Production I.G事実上デビュー作である。 なお、石川光久自身は、竜の子制作分室制作ではなく本当京都アニメーション制作だと明かしている。かねてからタツノコプロ作品動画仕上げ参加していた京都アニメーション姿勢評価していた石川は、ジリオン制作ある程度京都アニメーション任せたという。 後にProduction I.G作品『攻殻機動隊』などを通じて世界知られることになる沖浦啓之黄瀬和哉などの現在では一線級として名高いアニメーター本作には多数参加しており、彼らの初期の作風を知ることができる。沖浦黄瀬は、当時蒼き流星SPTレイズナー』の作画担当していたアニメアール主力原画マンで、『レイズナー』の終了伴って本作スライドしアニメアール班・スタジオ・ムー班の外注スタッフとして作画監督担当したという。特に沖浦参加石川たっての願いで、オープニングアニメ担当したなかむらたかしからの「任せられるのは沖浦君しかいない」とのメッセージ携えて直々に口説いたまた、数話のみだが、押井守タツノコプロ時代同僚西久保依頼により、「丸輪零」という変名本作参加しているという。押井守劇場アニメ作品制作Production I.G手掛けるようになったのは、本作が縁となっている。

※この「製作体制など」の解説は、「赤い光弾ジリオン」の解説の一部です。
「製作体制など」を含む「赤い光弾ジリオン」の記事については、「赤い光弾ジリオン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「製作体制など」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「製作体制など」の関連用語

製作体制などのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



製作体制などのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの赤い光弾ジリオン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS