表示のタイミング・種別、呼称の違い、デザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 06:35 UTC 版)
「クレジットタイトル」の記事における「表示のタイミング・種別、呼称の違い、デザイン」の解説
クレジットタイトルの種類・名称には以下のようなものがある。 表示タイミングによる分類 オープニングクレジット (opening credits) エンディングクレジット (ending credits)、エンドクレジット (end credit)、クロージングクレジット (closing credits)、エンドロール (end roll)、エンディングロール (ending roll) 人物の関わり方による分類 スタッフロール (staff roll)、スタッフクレジッツ (staff credits) 「ロール」はおおむね、文字情報が下から上、あるいは右から左へに(縦書き言語では左から右に)一括して流れるように表示されるものを指す。ロール (roll) とは巻物の意味で、かつて実際にクレジットを書いた巻物を用意して、それを開くさまを撮影したことに由来する。「エンドロール」「エンディングロール」は英語圏ではほとんど用いられない。 「スタッフロール」はキャスト情報を含んでそう呼ぶのが一般的である。 映画、テレビ番組などの映像コンテンツでは、クレジットの多くは本編の最初あるいは最後、もしくはその双方に配置される。その場合、原則として、オープニングでは主要なクレジットのみ(主演などの主要な出演者、制作プロダクション、原作者、プロデューサー、監督)が、エンディングではすべてのクレジットが表示される。双方配置の場合、「終」など、作品の終了を示す表示のあとにクレジットの表示が始まるように配置されることから、観客・視聴者の間では「本編の余韻を楽しむための時間」という認識が強くなっている。 ハリウッド作品やその他英語圏の作品の多くは、オープニング・クレジットで表示されたスタッフ(キャスト以外)は、エンディング・クレジットで再度表示されることはない。 これらのクレジットタイトルが含まれる映像部分、または文字情報に対する「地」の部分をタイトルバックと呼ぶ。特に映画のタイトルバックは作品における重要な構成要素とされ、アルフレッド・ヒッチコック監督の1960年の映画『サイコ』のソール・バスによるクレジットデザインは新たな領域を生み出した作品として評価されている。 オープニングの場合はキャストに限りその役柄を示す映像情報と文字情報、エンドクレジットの場合はキャスト・スタッフいずれも文字情報のみで、それぞれ表示されることが一般的だが、アマチュア映画などでスタッフの顔写真を用いた例がある。
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