花筐とは? わかりやすく解説

はな‐がたみ【花×筐】

読み方:はながたみ

【一】[名]花や若菜などを摘んで入れるかご。花かご。はなこ。

【二】編み目が細かいところから、「めならぶ」に掛かる

「—めならぶ人のあまたあれば」〈古今・恋五〉


はながたみ【花筐】

読み方:はながたみ

謡曲四番目物世阿弥作。日本書紀などに取材越前国にいた大迹辺(おおあとべ)皇子(のちの継体天皇)は即位のため、照日の前に形見の花筐を贈って上京する。照日の前は物狂いとなって都へ行き行幸行列前に出て天皇再会する


はながたみ〔花筐〕

右手中啓(扇)をもち、左手に花筐をもって舞う能楽「花筐」の構図
都に上った大迹辺皇子継体天皇)を慕って舞う照日前の姿。

花筐

作者檀一雄

収載図書花筐・白雲悠々檀一雄作品
出版社講談社
刊行年月2003.9
シリーズ名講談社文芸文庫

収載図書青春屈折 上巻 新装版
出版社學藝書林
刊行年月2005.2
シリーズ名全集 現代文学発見


花筐

読み方:ハナガタミ(hanagatami)

分野 謡曲

年代 室町前期

作者 世阿弥


花筐

読み方:ハナガタミ(hanagatami)

分野 人情本

年代 江戸後期

作者 松亭金水


花筐

読み方:ハナガタミ(hanagatami)

作者 檀一雄

初出 昭和11年

ジャンル 小説


花筐

読み方:ハナガタミ(hanagatami)

作者 中里恒子

初出 昭和50年

ジャンル 小説


花筐

読み方:ハナガタミ(hanagatami)

作者 三好達治

初出 昭和19年

ジャンル 詩集


花筐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 04:03 UTC 版)

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花筐での継体天皇と照日の前のイメージ
花筐
作者(年代)
世阿弥(室町時代)
形式
能柄<上演時の分類>
四番目物、狂女物、大小物
現行上演流派
異称
花形見
シテ<主人公>
照日の前
その他おもな登場人物
照日の前
継体天皇
季節
場所
越前国 味真野
大和国 玉穂
本説<典拠となる作品>
日本書紀
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花筐(はながたみ)は世阿弥作とされるの一曲。成立は室町時代

本作中で謡われる「李夫人曲舞」は観阿弥の作で元々は独立した謡い物だったが本作に取り込まれたとされる[1]。また、従者を連れて演じられる狂女物はこの曲のみという[1]

登場人物

あらすじ

春の越前国・味真野。皇位を継ぐため都へ向かった大迹部皇子は使者を最愛の女性・照日の前の元に遣わす。使者は照日の前に皇子からの文と愛用の花筐(花籠)を届け、悲嘆にくれた照日の前はそれらを抱いて故郷へ帰っていく。

秋の大和国・玉穂。帝(皇位を継いだ大迹部皇子)は臣下とともに紅葉狩りに向かうが、そこへ皇子を慕うあまり都へとやってきた照日の前と遭遇する。帝の行列を汚す狂女として官人に花筐を打ち落とされた照日の前は花筐の由来を語り、漢の武帝の后・李夫人の曲舞を舞う。花筐を見た帝はそれがかつて自ら与えたもので狂女が照日の前であると気づき、再び照日の前を召し出して都へと帰っていく。

参考文献

脚注

  1. ^ a b 新版 能・狂言事典、p.129

関連項目

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