色名の由来とは? わかりやすく解説

色名の由来

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/11 09:20 UTC 版)

勝色」の記事における「色名の由来」の解説

「褐」は音読みで「かつ」と読み、麻やなどの繊維でできたごつごつした布、転じてみすぼらしい衣服意味する平安時代に、舎人(とねり、皇族貴族仕えた武官)が着る服のなかに、「褐衣」(かちえ)というや紺で染めた服があった。これは、ごつごつした麻布染料をよく染み込ませ、さらに生地光沢与えるために、染めた布を板の上に拡げ叩くという作業行ってつくられた服である。この叩く作業を「搗く」(つく)または「搗つ」(かつ)と呼び染め方を「搗染め」(かちぞめ)と呼んだ。この衣の名と作業名が複合され、「褐色」(かちいろ)と呼ばれるようになった考えられている。 鎌倉時代になると、「搗つ」が「勝つ」に結び付けられ縁起物としてこの色が武士広く愛好されるうになる当時は服のみならず、鎧にもこの色で染められた糸が使用された。 時代下って江戸時代には「かちんいろ」とも称された。明治時代入って日露戦争時には、当時軍服の色が紺だったので特別に「軍勝色」(ぐんかちいろ)と呼ばれた

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色名の由来

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/11 00:49 UTC 版)

群青色」の記事における「色名の由来」の解説

群青とは本来、藍銅鉱岩群青アズライト)のことであり、群青色はその色である。 瑠璃ラピスラズリ)を原料とする青色顔料の色も群青色呼ばれるラピスラズリの主鉱物ラズライトである。ルネッサンス期西洋絵画など古くより、ラピスラズリ精製し使われてきた。ラピスラズリ古来アジアにおいては粉砕し用いられ経緯もある。ヨーロッパへアフガニスタンから西アジア経てもたらされたため、当初大変に高価な貴重品であり、純金等価もしくはそれ以上価値流通していた。ウルトラマリンという名前は海 (マリン) を越えてきた (ウルトラ) という意味である。この場合の海とは地中海をさす。和名の群青は「青の集まり」「青が群がったような色」という意味に由来する原料となるラピスラズリは非常に高価であったため、後世には代替品として藍銅鉱アズライト)を主原料とした青色顔料作られ一般的に用いられるようになった。この顔料から得られる色もまた「群青」ウルトラマリン」と呼ばれたため、やや混乱招いている。さらには、現在では、カオリン・ソーダ灰・燐木灰などを用いて作られる合成ウルトラマリン多く使用されている。この人工的な青色顔料は、1826年にジャン・バプティスト・ギメ、1828年にクリスチャン・グメリンによって開発された。これは天然ウルトラマリン比較して鮮やかで、安価であることが特徴である。これらの経緯経て今日では真っ青のことを広く群青色とする傾向がある。 アズライト 合成ウルトラマリン青 藍銅鉱原料とする色としては岩紺青存在する(これは紺青とは異なる)。また、淡い群青色を表す白群という色名がある。

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