色の起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 00:18 UTC 版)
グラス内のワインの色、左から、白ワイン、赤ワイン、ロゼ、熟成して茶色になった白ワイン ワインの色は、主にブドウの品種の核果の色を依存する。色素は果汁ではなく、外果皮に局在するため、ワイン醸造の方法や、ムストを果皮に接触させるマセレーションの時間の長さに依存する。タントゥリエは例外で、果実のパルプ質にも色素が含まれる。色の異なる2種類以上の品種をブレンドしてワインを使ってワインを作ることもある。 赤い外果皮のブドウから、素早く圧搾し、果汁を果皮と触れさせないことで、白ワインを作ることもできる。ワインの色の大部分は、フェノール化合物(アントシアニジン、タンニン等)等の植物色素のためであり、酸の影響も受ける。また、ワインの熟成中に、活性分子同士の反応によって色が変化し、一般的には、より黄褐色に近い色に褐変する。熟成にオーク等の木製の樽を用いることでも、ワインの色に影響する。 さらに、アントシアニジンとその他の非色素フラボノイドまたは天然フェノールとのコピグメント効果もワインの色の一つの要因となる。 ロゼワインは、セニエ(ワインを赤い果皮に短時間晒す)か、赤ワインと白ワインのブレンドによって作られる。
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