舟越楫四郎とは? わかりやすく解説

舟越楫四郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/05 09:36 UTC 版)

舟越 ふなこし 楫四郎 かじしろう
練習艦隊司令官時代
生誕 1870年9月23日明治3年8月28日
日本兵庫県
死没 (1962-10-30) 1962年10月30日(92歳没)
日本
所属組織  大日本帝国海軍
軍歴 1891年 - 1922年
最終階級 海軍中将
除隊後 三菱石油社長
墓所 青山霊園
テンプレートを表示

舟越 楫四郎(ふなこし かじしろう、1870年9月23日明治3年8月28日) - 1962年昭和37年)10月30日)は、日本海軍軍人。最終階級は海軍中将。名は「揖四郎」とした例もある。

来歴

連合艦隊首脳部。左から舟越、島村速雄東郷平八郎上村彦之丞加藤友三郎秋山真之

兵庫県出身。船越恭の四男として生まれる。初名は清吉。開成中学校を経て、1890年(明治23年)4月、海軍兵学校16期)を卒業し、翌年9月に海軍少尉に任官。日清戦争に「橋立」分隊士として出征した。「八重山分隊長、「富士」分隊長、「鎮遠」水雷長、呉水雷団副官、「朝日」分隊長、砲術練習所教官、「八雲」砲術長、教育本部第1部員などを経て、日露戦争には第二艦隊副官として従軍した。

その後は海軍省人事局員、「香取」副長、「千早」「和泉」の各艦長横須賀鎮守府付、「対馬」「橋立」「磐手」「八雲」「生駒」の各艦長、艦政本部艤装員、「榛名」艦長などを歴任し、1915年(大正4年)12月、海軍少将に進級した。

イギリス大使館付武官、横須賀鎮守府参謀長、第1艦隊参謀長、兼連合艦隊参謀長などを経て、1919年(大正8年)12月、海軍中将となり第二遣外艦隊司令官、将官会議議員、横須賀工廠長などを歴任、1922年(大正11年)12月、予備役に編入された。その後1932年(昭和7年)1月から翌年12月まで、三菱石油社長を務めた。

戦後は1947年(昭和22年)11月に公職追放仮指定を受ける[1]

栄典・授章・授賞

位階
勲章等

脚注

  1. ^ 総理庁官房監査課 編『公職追放に関する覚書該当者名簿』日比谷政経会、1949年、7頁。NDLJP:1276156 
  2. ^ 『官報』第2539号「叙任及辞令」1891年12月15日。※舟越清吉
  3. ^ 『官報』第3783号「叙任及辞令」1896年2月12日。
  4. ^ 『官報』第4402号「叙任及辞令」1898年3月9日。
  5. ^ 『官報』第5337号「叙任及辞令」1901年4月22日。
  6. ^ 『官報』第6494号「叙任及辞令」1905年2月25日。
  7. ^ 『官報』第8021号「叙任及辞令」1910年3月23日。
  8. ^ 『官報』第813号「叙任及辞令」1915年4月21日。
  9. ^ 『官報』第2222号「叙任及辞令」1919年12月29日。
  10. ^ 『官報』第3126号「叙任及辞令」1923年1月4日。
  11. ^ 『官報』第3727号「叙任及辞令」1895年11月29日。
  12. ^ 『官報』第3889号・付録「辞令」1896年6月17日。p1
  13. ^ 『官報』第5374号「叙任及辞令」1901年6月4日。
  14. ^ 『官報』第6573号「叙任及辞令」1905年5月31日。
  15. ^ 『官報』7005号・付録「叙任及辞令」1906年11月2日。
  16. ^ 『官報』第7771号「叙任及辞令」1909年5月24日。
  17. ^ 『官報』第1251号「叙任及辞令」1916年9月30日。
  18. ^ 『官報』第2558号「叙任及辞令」1921年2月14日。
  19. ^ 『官報』第2858号・付録「辞令」1922年2月14日。
  20. ^ 『官報』第4438号・付録「辞令二」1941年10月23日。

参考文献

  • 秦郁彦 編『日本陸海軍総合事典』第2版 東京大学出版会、2005年
  • 外山操 編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』 芙蓉書房出版、1981年
  • 福川秀樹『日本海軍将官辞典』 芙蓉書房出版、2000年




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「舟越楫四郎」の関連用語

舟越楫四郎のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



舟越楫四郎のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの舟越楫四郎 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS