舞台となる蒲鉾工場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 08:25 UTC 版)
東邦産業 物語冒頭で俊平や信義が勤務していた蒲鉾工場。職人は12人と規模が小さい。経営者は自ら一番に出勤し包丁を振るう寡黙で勤勉な人物。俊平は遊女に騙された直後に職場で暴力沙汰を起こした上、長期の無断欠勤を続けたため解雇され、信義は友人に請われ太平産業に移った。 太平産業 東邦産業を解雇された俊平が信義と共に移った蒲鉾工場。100人を超える職人を抱え、風呂の設備も備えるなどの大企業。社長は土建業、鉱業、遊郭に加え大阪‐済州島航路を持つ海運会社『尼崎海運』の大株主でもある市会議員。俊平は英姫との結婚を境に退職し、信義をはじめ朝鮮人職人は世界恐慌に伴う不況で全員解雇された。 朝日産業 英姫が組織した頼母子講の金と、容仁の奔走による認可で開業にこぎつけた蒲鉾工場。かつて職場を共にした職人が集まった。終戦直後の食料統制下で独占状態のため濡れ手で粟の大儲けに成功するが、暴力で職人を押さえつける俊平が病に倒れると職人が逃散し破綻した。 梁石日『血と骨』 幻冬舎、1998年、ISBN 9784877282103文庫版 (上) - 幻冬舎〈幻冬舎文庫〉、2001年、ISBN 9784344401051 文庫版 (下) - 幻冬舎〈幻冬舎文庫〉、2001年、ISBN 9784344401068
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