自然冷媒ヒートポンプ給湯器 エコキュート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 08:18 UTC 版)
「給湯器」の記事における「自然冷媒ヒートポンプ給湯器 エコキュート」の解説
詳細は「エコキュート」を参照 自然冷媒(CO2)を用いた熱交換式の電気給湯器で「エコキュート」と呼ばれている。「エコキュート」の名称は電力会社・給湯器メーカーが自然冷媒ヒートポンプ給湯器を総称する愛称として使用している(登録商標の権利としては関西電力が保持・管理している)。よって、自然冷媒を用いないHFCヒートポンプ給湯器は「エコキュート」とは呼ばれない。2001年5月にデンソー、電力中央研究所、東京電力の3者で共同開発され、コロナが発売を開始した。構造はエアコンと同じ原理で大気の熱を冷媒に移し、その熱で湯を沸かす。 燃焼式、電気温水器と異なり大気の熱を移動する仕組みのため、投入エネルギーよりも多くの熱エネルギーを利用することができる。 CO2排出抑制の手段として注目されており、機種によっては政府の補助金が得られるものもある(2010年度に終了)。加熱能力は業務用10馬力のもので約28kW。 長所電気温水器よりランニングコストが安い。 イニシャルコストに対し導入補助金制度がある。 温水床暖房や浴室暖房乾燥もできる多機能型もある。 短所非常に大型となる上、貯湯タンクの他にヒートポンプユニットの設置場所が必要で一般家庭には不向きである。 冷媒にCO2を使用しているため、ヒートポンプの現場修理が不可能。 湯沸かし時にヒートポンプユニットから、運転音がする(約38〜40db)。 寒冷地向きではない。一部地域では使用不能。 イニシャルコストが高い 貯湯式のため、湯は飲用に適さない(貯湯タンクの湯熱と熱交換を行う瞬間湯沸かし式は問題ない)。 ヒートポンプユニットの寿命は約10年。
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