自殺直後の反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 17:08 UTC 版)
「アミナ・フィラリ事件」の記事における「自殺直後の反応」の解説
家族の証言によると、彼女は10歳年上のムスタファ・フェラークとの結婚を強要され、2度もレイプされたことに絶望して自殺したのだという。当時家族内やまた男性側家族の証言が錯綜していたにも関わらず、当時政府のスポークスマンを務めていた通信大臣ムスタファ・エル・カルフィは次のように述べた。「彼女は2度レイプされた。1度目は実際にレイプされた時、2度目は結婚を強要された時だ。我々はその状況を詳しく調べ、475条の改正可能性について議論する必要がある。この悲劇を無視してはいけない。」 この自殺が報道されるとモロッコ全土のみならず国外でも非常に大きな反応が生まれた。この際、特にソーシャルメディアを通じて怒りの声が多く表現された。例えばTwitter上にて#RIPAmina(アミナのレイプ)というハッシュタグが拡散された。さらに現地のアライシュでは判決を下した裁判所前で抗議の座り込みが実施された。さらに国会議事堂前でもデモが行われ、「我々は皆アミナだ」「刑法475条が私を殺した」などのプラカードが掲げられた。また国際的なメディアも大々的に報道を行なった。抗議した人々はレイプ犯の処罰だけでなく時代遅れとなった法律の改正をより要求した。 これに対して与党公正発展党所属で法務大臣のムスタファ・ラミッドは、被害者のアミナは強姦されたのではなく合意の下で性的関係を持ったと主張した。一方法務省自身は別の声明を発表し、法律と子ども(アミナ)のより高い利益を尊重して訴訟を行わないことを確約しました。また民主主義女性権利連盟は、アミナ・エル・フィラリの夫が裁かれるように告訴した。一方、モロッコで最も人気のある日刊紙「アル・マッセ」は座談会を開催し、女性・家族・社会開発大臣(政府内で唯一の女性大臣)のバシマ・ハッカウイとアミナの遺族、さらにはレイプ犯とされるアミナの夫を招待し、世論のさらなる加熱を招いた。
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