自殺用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:53 UTC 版)
その殺傷力の強さから、苦しまずに確実に自殺するためにも使用される。太平洋戦争中の日本軍では、捕虜となることを潔しとしなかったため、しばしば手榴弾で自殺していたことが有名である。また、撤退中に動けない負傷兵を置き去りにする場合などにも自殺用として手榴弾が与えられた。軍務についた家族などから民間人に手榴弾が渡り、集団自決に用いられることもあった。 手榴弾を用いた自殺は日本軍に特有の現象ではなく、捕虜になれば過酷な扱いが予期される場合などにしばしば使われる。例えば、ナチス・ドイツの高官であるグラヴィッツ親衛隊大将は、第二次世界大戦末期のベルリン陥落直前に、手榴弾を使って家族を道連れに自爆している。この出来事は映画『ヒトラー 〜最期の12日間〜』でも描かれている。アフガン侵攻に従軍したソ連軍兵士の間では、ムジャーヒディーンに捕まり激しい拷問や報復を受ける事を恐れたため、胸部につけた手榴弾のピンに紐を括りつけて引き易くしておき、負傷してもすぐ自爆できるようにしておくことが流行していた。
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