習性と生活史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/10 13:59 UTC 版)
「オオクモヘリカメムシ」の記事における「習性と生活史」の解説
食草はネムノキである。そのためにネムノキを探すとその葉の上で見つけることができる。ネムノキはパイオニア的な樹木で、草原や川原、林縁部に多く見られるから、この虫もそのような明るいところで見られる。成虫は時に果樹園に侵入して若い果実から汁を吸うことがある。両側の触角と前肢を一本にそろえて前に突き出す姿勢を取って静止することがある。 卵は数個ずつまとめて葉裏に産み付けられる。卵は長さ2mm強、幅1.5mmほどでちょっと特殊な形のおおむね楕円形で、一端に白く縁取られた円形部があり、ここから幼虫が脱出する。孵化には10-15日かかる。幼虫は五齢まであり、1ヶ月-1ヶ月半くらいで羽化する。羽化した成虫はすぐに繁殖行動にはいるので、おそらく年二化性と考えられる。越冬は成虫で行う。
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習性と生活史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/06 14:01 UTC 版)
クサグモの網は棚網(店網)と言われる型である。糸を重ねてできた膜を枝葉の先端に水平に張り、クモはその上に乗る。網の奥には糸でできたトンネルがある。このトンネルはクモの巣に当たり、トンネルの奥は穴が開いている。クモは普通トンネルの入り口にいて、外敵に襲われた時は、トンネルに逃げ込み、さらに奥の出口から外へ逃げることができる。 トンネルの口から広がる糸の膜は、トンネルの前方に水平に広がり、周囲はやや上に反る。トンネルの口の周辺はやや漏斗型になっている。糸の膜を支えるように、上に向かって籠状に組まれた糸が膜の上部に広がる。つまり、巣の入り口に網が広がったものである。 クモは餌の昆虫が膜の上に落ちると、素早く駆け寄り、小さな虫の場合は、そのまま食いつく。大きい虫の場合、周囲を回りながら糸を掛け、次第に糸をからめてから食いつく。その後、トンネルに引きずり込んで食べる。 秋の終わりに産卵する。産卵はトンネルの中で行ない、卵は袋状の卵嚢に包まれる。袋は多方向に糸で引っ張られて中空につるされ、引っ張られる方向へ表面がとがっている。卵は年内に孵化するが、幼虫は袋の中に止まり、翌年春に外に出て、秋に成熟する。
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