美作総社宮とは? わかりやすく解説

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美作総社宮

読み方:ミマサカソウシャグウ(mimasakasoushaguu)

正称 総社

教団 神社本庁

所在 岡山県津山市

祭神 惣社大明神

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

美作総社宮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/18 19:29 UTC 版)

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総社

社殿(本殿は重要文化財)
所在地 岡山県津山市総社427
位置 北緯35度04分26.70秒
東経133度59分39.47秒
座標: 北緯35度04分26.70秒 東経133度59分39.47秒
主祭神 大己貴命
社格 美作国総社
県社
創建 (伝)欽明天皇25年(564年?)
本殿の様式 中山造
別名 美作総社宮、惣社大明神
札所等 美作三大社
主な神事 湯立神事(12月10日)
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鳥居

美作総社宮(みまさかそうじゃぐう)は、岡山県津山市にある神社。正式名称は総社美作国総社で、旧社格県社

祭神

主祭神
相殿神

歴史

古代国司は各国内の全ての神社を一宮から順に巡拝していた。これを効率化するため、各国の国府近くに国内の神を合祀した総社を設け、まとめて祭祀を行うようになった。当社はそのうちの美作国の総社にあたる。

社伝によれば、欽明天皇25年(564年?)に現在地より約1km西にある本館(ほんだて)に大己貴命を祀ったのが始まりという[1]。ただしその根拠は不明で、室町時代末期までの当社の沿革は明らかでない[2]

奈良時代初期の和銅6年(713年)に備前国北部6郡を分割し美作国が設けられ、和銅7年(714年)には国府が置かれたと伝える[1]。その後、美作国司により現在の亀甲山に遷座するとともに、中山神社高野神社など美作国65郷全てを合祀し美作国総社と定められたという[1]鎌倉時代に入り国府は廃れたが、当社は美作三大社の一社として崇敬されたと伝える[1]

確かな文献により当社の沿革が明らかとなるのは、永禄12年(1569年)、当地に進出してきた毛利元就により所領が安堵されて以降である[2]。その後は領主からの崇敬は篤く、江戸時代には津山藩主森氏松平氏から社領の寄進も受けた[1]

明治維新後、近代社格制度において県社に列したほか、神饌幣帛料供進神社に指定された[2]

境内

  • 本殿(重要文化財)
戦国時代永禄5年(1562年毛利元就が戦勝の記念として再建した。江戸時代前期の明暦3年(1657年)に津山藩森長継により大改修が行われた。
この地方独自の中山造で、桁行三・梁間三間・一重入母屋造・妻入、向拝一間・向唐破風造、こけら葺である。


摂末社

摂末社
  • 天満神社
  • 稲荷神社
  • 南神社
  • 御崎神社

祭事

  • 春季例祭 (4月10日
  • 秋季例祭 (10月第2日曜日)
  • 新嘗祭 (12月10日) - 特殊神事の湯立神事が行われる

文化財

重要文化財(国指定)

現地情報

所在地
周辺
  • 国府台寺 - 美作国府跡の位置にあたる

脚注

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  1. ^ a b c d e 境内説明板。
  2. ^ a b c 『岡山県の地名』総社項。

参考文献

  • 現地説明板
  • 『日本歴史地名体系 岡山県の地名』(平凡社)津山市 総社項
  • 岡山県高等学校教育研究会社会科部会歴史分科会 編『新版 岡山県の歴史散歩』(山川出版社、1991年)196ページ

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