続編と後年への影響
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デイトン原作、ケイン主演の本作は好評で、本作とその続編はハリー・パーマー三部作として1966年に『パーマーの危機脱出』(ガイ・ハミルトン監督)、1967年に『10億ドルの頭脳』(ケン・ラッセル監督)が製作された。その約30年後にロシア・サンクトペテルブルクの撮影所レンフィルムを利用しロシアロケしたオリジナルのテレビ・ムービーとして『国際諜報員ハリー・パーマー/Wスパイ』『国際諜報員ハリー・パーマー/三重取引』の2作が製作された。いずれの作品もハリー・パーマー役はマイケル・ケインが演じた。 パーマー三部作は、サスペンス映画としての優れた内容と、マイケル・ケインのはまり役ともいうべき好演とが相まって、1960年代に大量に作られた007亜流のスパイ映画一般とは別格のカルト的な評価を受けており、特にイギリスでは後年まで人気が高い。 のちに制作されたコメディスパイ映画『オースティン・パワーズ』の主人公はハリー・パーマー のパロディキャラクターであり、それは「主人公が眼鏡着用の1960年代から来たスパイ」という設定に端的に表れている。3作目では、マイケル・ケインが主人公の父親役として様相も同じにして登場した。 劇中でハリー・パーマーの顔の一部と言えるほどの存在感を示したセルの黒縁眼鏡フレームは、イギリスの老舗オリバー・ゴールドスミスの「コンサル」で、パーマーゆかりのモデルとなり、後年復刻モデルが作られるほどの定番製品となっている。
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