絶縁体の識別色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/27 06:31 UTC 版)
「600Vビニル絶縁電線」の記事における「絶縁体の識別色」の解説
絶縁体は識別標識を兼ねており、絶縁体素材への色の練り込みや、絶縁体表面への着色などの方法で色付けされている。識別色は規格書に「導体が軟銅の場合は,黒・白・赤・緑・黄・青の6色とし、硬銅の場合は、黒・白・青の3色とする。」として規定されている。 通常のVVFケーブルにはない黄色や青の識別色を使えるため、ビル内の電線管工事においてはスイッチと負荷機器の間を結ぶ線などを電源線と区別する目的でこれらの色を使用する場合がある。
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絶縁体の識別色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 17:03 UTC 版)
「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル」の記事における「絶縁体の識別色」の解説
絶縁体は識別標識を兼ねており、絶縁体素材への色の練り込みや、絶縁体表面への着色などの方法で色付けされている(ポリエチレン素材の場合、白は自然色でもよいとされている)。識別色は規格書に「通常、次による」として規定されているため、市販のケーブルは下表の色に従っているものが多い。 規格書例示の識別色単心黒 2心黒 白 3心黒 白 赤 4心黒 白 赤 緑 ただし、住宅公団(現・都市再生機構(UR都市機構))や道路公団(現・NEXCO)の発注工事向けに、上記例示色に従わないケーブルも存在する。両者ともアース用の緑色線を含むこと、住宅公団向けでは黒の代わりに単相二線式または単相三線式で第1相を表す赤を使用していることが特徴である。 公団向けの識別標識色住宅公団赤 白 緑 道路公団黒 白 緑 特にケーブル仕様の指定がなく、アースが必要な場合には2心のVVFに緑色のIV線を添わせる形で配線するか、3心VVFの赤線(200V系配線では白線)の末端に緑色のビニールテープを巻いて使用されることが多いが、2005年の内線規程改訂により、特定機器設置箇所へのアース敷設が「義務的事項」に、その他の水回りへも「勧告事項」、さらに居室などすべてのコンセントへのアース敷設が「推奨事項」として定められたことに合わせる形で、下記のようなアース線を含む配色のケーブルも登場している。100V系は道路公団仕様と同じ配色であるが、製品によっては2.0mmの電源線を用いながらも緑線のみ1.6mmとしたり、緑線をシースの中ではなく外側に沿わせる形としたものなどがある。 内線規程改訂対応の識別標識色アース付(100V系)黒 白 緑 アース付(200V系)黒 赤 緑 アース無しの200V系配線向けVVF(黒赤)も存在するがこちらはあまり用いられない。2005年の内線規程改訂で、「住宅に施設する200V用コンセントには接地極付きコンセントを使用すること。」(義務的事項)と定められたことからアースが必要となったためである。 また、内線色指定(いわゆる特注対応)で赤白の組み合わせの2心VVFを製作することも可能ではあるが、住宅に施設する電気回路は、将来的な負荷の増減によって単相三線式配線の一方の相に負荷が偏らないようバランス調整のために分電盤内の配線を入れ替える場合があり、電線の色のみに頼って相や使用目的を同定するべきものではない。
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