絶筆エッセイ
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病気療養中にもエッセイを執筆・発表し、2006年2月2日に創刊された全国の病院や調剤薬局で無料配布される医療健康雑誌『からころ』1号にエッセイ「病人力」を掲載、2号(同年5月10日号)より『病気の窓』として連載開始した。32号(2013年9月18日号)に掲載された第32回「頭に広がる謎の答え」は絶筆(遺作)となり、2014年12月22日発行の37号に追悼特別編として再掲された。 絶筆となった「頭に広がる謎の答え」では「今回は肺炎を患い、春から長期入院をしている。」と述べ、病室のベッドでひとり「なぞなぞ」を考えて笑いつつ、病気が快復に向かうことを信じて願う心情を率直に綴っている。そして「やっぱり人間は笑ってこそのものなのだ。」と締めくくっている。これが文筆家としての赤瀬川の最期の言葉となった。 第1回から23回までは『健康半分』として生前の2011年7月15日に刊行、タイトルは「健康は半分くらいでちょうどいい」に由来する。没後の2015年1月27日、未収録の第32回までの9作を収録した『増補 健康半分』が刊行された。
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