統計による日本でのスリの実態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 06:30 UTC 版)
「スリ」の記事における「統計による日本でのスリの実態」の解説
法務省「犯罪白書」と警察庁「犯罪統計」より、1979年~1987年の間は、約1万5千~1万6千件で推移していたが、バブル景気の影響により1988年から急増し、バブル崩壊最中の1993年には30,217件と統計のある1973年以降最多の件数となった。バブル崩壊後は減少したものの、2003年まで2万件を超える状況が続いていた。2004年以降は減少し、2020年は1,424件と1973年以降最少の件数となった。また、前年と比べて約54.7%減少しており、新型コロナウイルス感染症流行の影響による経済悪化と外出を控える人が多くいた為と考えられる。 また、警察等に認知されていない犯罪の件数(暗数)を含めて実際の犯罪実態を調べる目的で2000年以降数年に1回行われる法務省の2019年犯罪被害実態調査により、スリを含めた個人に対する窃盗被害を警察に届け出た割合は約42.0%であるため、この数値をそのまま2019年の認知件数(3,141件)へ当てはめた場合、暗数を含めた推定被害件数は、約7,500件となり、約4,400件が届け出されてない状態となる。 警察庁「刑法犯に関する統計資料」より、2019年の被害者と加害者の年齢層は、被害者の場合は男女とも20代が多く、全認知件数の約37%を占め、特に20代女性が被害に遭いやすい。加害者は20代が多く、次いで30代であり、これらの年代層で約43.8%を占める。2012年までは、加害者は20代よりも未成年の方が人口比で多かった。
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